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雨の記号(rain symbol)

善徳女王 第30話から

 このドラマはBSフジで木曜午後7時、土曜午後5時から放送されている。土曜午後に放送されるのは、木曜に放送した分の再放送なのだが、先々週の土曜日には再放送がなかった。そのため30話を視聴できなかった。次回はお休みとのお知らせは聞いていたが、木曜に録画することを忘れてしまったのだ。残念である。
 寄せ集めた聞き書き情報で30話のあらすじを書く。
 書き上げたら、30話を自分も見た気になってきた。
 ただ、トンマン王女とピダムが夜風の中で話をし、彼女に忠誠を誓うシーンはよほどにいい場面だったのでは、と感じられる。そこの良さを実際に目にするまで取っておきたいので、ここではその場面を書かない。
  

 トンマン王女はミシルとチョムソンデ(瞻星台)建立の件で考えが真っ向から対立し、平行線をたどった。
 トンマン王女の打ち出した政策は宮中内で物議をかもした。
 真平王の前でも、トンマン王女の前でも、ミシルの前でも、ナンドたちも、どこにおいてもその話で持ちきりとなった。
 アルチョンはトンマン王女に訊ねた。
「公主様・神権を手放してミシル公主様とどうやってたたかうのです?」
「私はウォルチョン大師と約束しました。知識を占有して権力を握らないと」
 生真面目なユシンとアルチョンはこのことで言い争うが、トンマン王女のやることに心酔しているピダムは馬耳東風で受け流している。
 ピダムのように感覚的にではないが、トンマン王女の言動を見ているうち、ユシンも少しずつ彼女に王女の風格を感じていきだす。
「公主様は成長している。相手と争いながら学び、度量を広げている」
 そんなユシンにいっそうの信頼を寄せるトンマン王女であった。

 一方、ミシルは不満たらたらである。
「自分もあなたたちと同じだ、知っていることは知っているが知らないことは知らない、という考えを民たちが受け入れるわけがない。むしろ、不安をあおるだけだ。そんなこともわからないで、このミシルと争おうというのか」
 ソル・ウォンは不満たらたらのミシルの表情をいぶかしむ。
「施主の言っていることが正しいのにどうしてそんな顔をするのです?」
「もうっ、悔しくて、悔しくて仕方ないのですよ」
 ミシルの悔しそうな顔に唖然とするソル・ウォン。
「いったい、どうしたというのです」
「トクマン公主の考えが羨ましいです。若さが羨ましいです。いずれ、祭祀や政治、格物(科学)が別々にされる世の中が来るでしょう。徐羅伐皇室を出て育った私にはできない考えかたです。新しい世の中を準備するにはこのミシルはあまりに老けすぎました」
 ミシルは続けた。
「三つ目は・・・どうして私はソンゴル(王族)に生まれることができなかったのだろうか。.私が皇后の夢をつかんでいたら次の夢も見られたのに、このミシルはその夢を見る機会を得られなかった」
 と涙ながらに愚痴を並べるミシルであった。

 ムンノはピダムの報告を振り返る。これもやはり何かの縁だったのか・・・。
 彼の報告によって民を治療しているさなかナンドとして顔を合わせた子がトンマン王女であったことを知ったのだ。
「格物(科学)を民に開放してチョムソンデという天文台をつくるそうです」
 痛快そうに話すピダムにムンノは驚きと困惑の混じった顔。
「お前が助けたナンドのあの子が公主だったのか」
「そうです」
「以前には可哀想で助けたいと言ったな。今もあわれでするのか。それともその子供が公主だから助けたいのか」
「いいえ、あの子が公主だからではなく公主がその子供だから助けたいです。あの子が行く道を一緒に行って一緒に夢を見られるという気がします」

 みんな集まって会議が始まる。
「チョンソンデム(瞻星台)の建設はどうしますか」
 世宗が切り出し、投票が始まる。
 緑色の木札が投じられ、満場一致でチョムソンデ(瞻星台)建立が決まる。
 トンマンはミシルに訊ねた。
「どのような意図で賛成したのですか」
「別に反対する理由はありませんから」
 と応じるミシルの表情にはさまざまの思惑が感じられる。


 チルスクに襲われたピダムはその武術がムンノから引き継いでいるのをミシル側の者たちに見破られる。

 (瞻星台)建立でユシンやアルチョンらに指示を出していくトンマン王女。忙しそうにする彼女にマヤ夫人も思うように顔を合わすことができない。
 
 この頃、ミシルに囚われているソファは命の危機にさらされている。
「用なしになったから始末しなさい」 
 と配下に命令がくだったからだ。
 ミシルの命を受けてポジョンが引き下がる頃、ソファは自分の中でいろんな記憶がつながりだしていた。ファランのかっこうをしたトンマンをみかけたことなども思い出した。
「ヨンファヒャンドのトンマンが公主になったんだ」
 の話を耳にしたソファは居ても立ってもいられない気分となる。配膳係の女官を襲って衣服を取り替え、軟禁場所からの脱出に成功する。
 ミシルの命令を遂行しようとやってきたトクチョンは、そこで女官が縛られているのにあわてふためく。 
「大変だ。ソファが逃げた・・・早く追いかけろ」
 小屋を逃げ出したソファは街中で開工国祭にトンマン王女が登場するとの張り紙を読む。
 トクマンが宮からでてくると、先導するチュクバンがここぞとばかりの大威張り。
 アルチョンとユシンのところにやってきて「先生と一緒にきたんだ」と嬉しそうにするピダムだが、開工国祭には招待した役人は誰一人出席していない。
 そこにいるのは民たちだけだった。さすがにトンマン王女もこれには落胆したようだ。
 一方、ミシルの手を逃れたソファは必死の思いで開工国祭の地を目指していた。後ろからはミシル配下の者たちが追ってくる。
 そんな中、開工国祭は始まる。
 建立の儀式やお祈りが終わると民はトンマン王女のところへ群がりよった。次々と傷病者を治療してくれと懇願する民たち。トンマンは自分の無力さを痛感しながら帰路につこうとする。
 そんなトンマン王女の姿をじっと見つめるムンノ。後ろからその様子を窺うチルスク。
 ようやくソファがその地に駆けつけた時、トンマンたちは帰路のさなかだった。
「トンマンーッ・・・! トンマンーッ・・・!」
 その声にチルスクやトクチョンが気付く。トンマンもその声を耳にした。お輿をとめさせ、あたりを見渡す。だが、誰もいない。
 ソファを見つけたのはチルスクだった。
 チルスクの呼びかけにまた逃げ出すソファ。逃げていくとトクチョンたちにも見つかってしまう。絶体絶命の時、救いに飛び込んできたのはムンノだった。ムンノはトクチョンたちを難なく片付けてしまう。一緒に逃げていく途中、ソファはムンノに気付くが、その前にチルスクが立ちはだかってきた。
 チルスクは強敵だ。二人は秘術をつくした戦いを始める。
 その場から離れるソファ。
 ソファの声が頭から離れないトンマン王女は、気になって開工国祭の場所に戻ってきた。そこであたりを探し回っていると「トンマンーッ・・・! トンマンーッ・・・!」と再びソファの呼ぶ声がして振り返るトンマン王女であった。 


31話については後ほど。


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