当時少年ジャンプがマクラーレン・ホンダのスポンサーをやってて、セナファンになったのはそんな安易な理由から。当然プロストは悪役。ま、それはマスメディアの作った“虚像”だってのは、じきに分かったけれども、クレバーなプロストより、壊れてるセナの方がボクの琴線に触れたのは確か(90年の日本GPのように1コーナーでぶつけるような暴挙も含めて)。
シューマッハは強いんだけど、対等の実力を持ったライバルって居なかったでしょ。ヒルもビルヌーヴもいいドライバーだけど、結局はウィリアムズの圧倒的なアドバンテージで勝ってるだけでさ。
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で、唯一のライバルって言えるのがハッキネン(↑)。こんな顔じゃないですが、こんなガッツポーズはよくやってました。よくマンガのネタになってましたね。スピンアウトしてモンツァの森で泣いたこと、ピットで目立つイリヤ夫人(恐妻家?)とか。
もちろん2年連続して王者になったんだから実力は折り紙つき。このハッキネンで印象に残ってるのが、2000年のベルギーGP。レース終盤にシューマッハをオーバーテイクしたあの場面には鳥肌が立ったもの。F1史上に残るよ、あれは。
時代は変わる。今より90年代が、90年代より80年代の方が面白かったし、個性豊かなドライバーが多かった。旧世代最後の生き残りとも言えるシューマッハが去ったF1はどうなっていくのだろう。主役がアロンソとライコネンだとして、盛り上げる脇役がいるのだろうか。