
御大層なタイトルを掲げちゃったけど、春までいた生協に関してちょっとね。ずっと思ってたことを書いてみよう。全国の生協がホームページを持ち始めたのは、90年代の半ば以降、自分がいたところもそうだったかな。90年代末だったと思う。
あれから十数年。生協にとって、インターネットは不可欠の媒体になっている。全国の拠点生協が共通で使ってるインターネット注文「eフレンズ」、他の生協も連合会単位で、独自のシステムを開発してる。
今の生協にとって、インターネットは、商品注文と新規組合員獲得の情報になる資料請求という事業展開に欠かせないものになってるのは、まぁ、事実だよね。
インターネット登録をする組合員を増やすことは、利用の継続につながるしね。だから、あの手この手で、PRはしてる。
</object>
ま、それは良いんだよ。ネット注文は、履歴が残るし、それ限定の商品があって、利用する組合員にとっても良いことだし。僕が言ってるのは、インターネットの重要な部分。“双方向性”を理解してる、実現しようとしてる生協がどこまであるかってこと。
双方向性というのは、組合員や、非組合員とのキャッチボール、やりとりのことね。そりゃ、組合員が意見要望を出すカードはある。配達時のやり取りを日報を通してとかボトムアップをする仕組みは確かにあるよ。
商品要望やクレームへの対応ってのは、そりゃ大事。当然のことさ。
でもさ、生協が外部に向けて情報発信をするのは、サイトに掲載されてるお知らせの類や、ブログ程度なんだよね。まぁ、コミュニティサイトを設けてる生協はあるけどさ。
</object>
でも、それってあくまで内部の意見交流。正直言って制約が多すぎる。動画共有サイトのユーチューブに独自のチャンネル持ってるコープネットね。組合員が370万人の日本最大の事業連合。ここで様々な活動を紹介してる動画の再生回数が去年の10月からの累計でたったの4000件弱!!
あのー今年の5月に僕が始めた動画チャンネルと100件しか再生回数が違わないんですけど。つか、誰も観てないよね、これ。
おまけに「コメント機能は無効に設定されてます」だって。意見聴きたくないんですか?そんなに感想聞かされるの怖いんですか・・・って言いたくなる。
</object>
これって象徴的な問題なんだけど、自分たちに不利な意見とか聴く気がハナからないって、言わざるを得ないわけ。叩かれても良いじゃない、荒らされても良いじゃない!道理がない意見なんて無視すれば良いわけだし、世間どう見られてるのかを知る貴重な機会を自分から放棄してるんだよね。まぁ、それ以前に無視されてるんだけど。
記者会見をするんだったら、ユーストリームでリアルタイムで中継する。ツイッターからの意見を収集する。最低限、各生協で、公式のアカウントを取得してツイッターで情報発信する。
ネットは怖いよ。一つの不用意な発言が命取りになるから。でも、そういう意見や批判に向き合うことがあってこそ、双方向性が重要なネット時代の生協のあり方だと思うんだ。それを自覚してるところはたぶん、一つもない。
外から見てて、それが歯がゆくて仕方ないんだよ。
