ニュースは朝からイラクでの日本人拘束一色【斎藤さん、仏外国人部隊に21年…陸自空挺団の出身】。「外務省幹部によると、斎藤さんは、1979年に陸上自衛隊に入隊した。北海道の部隊などでの勤務を経て、80年8月からは、習志野駐屯地(千葉県船橋市)の第1空挺団に配属され、約半年後に退職したという。第1空挺団は、輸送機などから落下傘で隊員や物資を降ろし、任務を遂行する陸自唯一の落下傘部隊。危険と隣り合わせの厳しい訓練を重ねることで知られ、能力や練度の高さから、陸上自衛隊の中でも精鋭部隊とされている。その後、斎藤さんは21年間、フランスの外国人部隊に勤務し、海外での戦場を経験した。この間、連絡先は、フランス南部のマルセイユにしていたという」←まさに筋金入りの軍人。自衛官出身の軍事評論家:神浦元影氏は民間軍事会社を米軍が必要な理由を「正規軍の犠牲者が減らせる」「高度な軍事訓練を積んだ者を使うことが出来る」言い、会社も特殊部隊経験者を「給料は平均で一日1000ドル(10万円)程度である。平均では1ヶ月だと300万円になるが、作戦立案能力がある佐官クラスだとさらに高給が与えられる」という条件でリクルートするという。まさに傭兵だ。【暴力の民営化】には「イラクでは現時点で、民間要員の数が米軍部隊の20%に相当し、占領軍の中で第二の規模を占める」と書いてあるから、人数においても、質においても一国の軍隊を凌ぐだけの“民間人”が駐留しているわけで、反米勢力にとってはまさに占領軍。ここには正規軍と違って「傭兵」に適用する国際法の不備、表向きの外交手段と異なる秘密工作を彼らが担うとか、高給に惹かれて特殊部隊の人員が流出するとか、こうした会社のコスト水増し請求に副大統領チェイニーが会長を務めていた多国籍企業ハリバートンの子会社が関わってたとか、<民営化>の孕む歪みについて解説が載っていて有益。【イラク侵攻と軍産複合体―戦争まで民営化されるアメリカ―】には「現在の米軍の兵器はハイテク兵器です。ステルス爆撃機、パトリオット・ミサイル、無人偵察機などを操作するには、高度の技術をもった専門家が必要で、前線の兵士だけでは扱い切れなくなっています。だから、今の米軍は、高度の技術をもった民間の専門家が随行しないと、戦争ができないのです」とすら書いているのに驚き。まさに<戦争請負会社>。まさかハイテク戦争の中軸を傭兵が担っているとは・・・。
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