兄というもの

先日、東京ドームリンクでインラインスケートインストラクターやってた時のお話。

お母さん、お兄ちゃん（小学２年生ぐらい？）、妹（幼稚園？）の３人組み。
妹の方はお母さんに手をつないでもらいなんとか前に進めるぐらい。
お兄ちゃんはとにかく立つこともままならない感じでした。
立てないのに、壁を使ってなんとか立ち上がり、転ぶ。。。の繰り返し。

まずは立ち方を一緒にやりました。
でも、バランス取れる前にすぐに進もうとしてバランス崩して転ぶ。。。

「落ち着いてバランスとってからにしないとすぐ転んで進めないよ」
と言ったら、、、

「妹に負けられないんだ。俺は妹に負けちゃいけなんだ。」
と。

「妹は一人では立てない状態で、君はちゃんと立てるんだよ？
大丈夫、落ち着いて練習すれば、大丈夫だから。」
と言っても立ち上がるとすぐに前に進もうとする。→バランスとれてないのですぐ転ぶ、の繰り返し。

とにかく熱くなっている兄。

「落ち着いて！COOLにいこうぜ！」
と声をかけ続けたら、だんだんと落ち着いてきて
「クールに、クールに・・・」
とつぶやきながらだんだん滑れるようになっていきました。

すごい頑張り屋さんのお兄ちゃん。
俺は兄なんだからという姿に感動しました。
なんといいうか、懐かしい、心温まる光景でした。