初開催の筑波のエントリーはたったの
4台でJSBとの混走でした。。
はじめはST600にスリック履かせたら
1秒位上がるっしょ!って思ったら
全然曲がらなくなり、むしろタイムが
落ちて苦労しました。
当時はST600クラスより遅くてJ-GP2
どうなんだと言われていたと思います。
そこから僕はオートバイが曲がるため
には何が必要か考え、車体に対して
色々とトライし始めました。
やり始めた当初はびくびくしながら
やってましたね(笑)
そこから少しずつ理解し、最終的には
かなり大胆な事もしてました。
結果、車体に関してはあと他に何を
やろうかって位やりました。
各部ディメンション、フレームの剛性、
スイングの剛性、フロントフォークの
剛性、各シャフトの肉厚違い、
各ボルトの締め付けトルク、
トップブリッヂ、アンダーブラケットの
スパン違い、形状違い、エンジン
ケンガの素材違い等々。
当然大外れもありました(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/24/4f1f570baf8e55d9900c2df643a25821.jpg)
最終的に車体に関しての量産
パーツはステムシャフト、ステム
ベアリング、エンジンケンガボルト
のみ。
フレームはトータル3本しか作ってま
せんが、その中での仕様変更は
数えきれないです。
お陰でフレーム、スイングに関して
ここが強いとこうなって、ここが弱いと
こうなるとかかなり理解できました。
これは絶対にやらないとわからない
事ですね。
それと、そこを感じるセンサーと言う
か感覚もすごく磨かれた事は大きな
財産だと思います。
ここに関してはスズキにも評価して
頂いていてテストライダーとして
契約してもらっているポイントでも
あると思います。
色々なパーツを企画、評価するって
なかなかできないことだし、それを
形にしてくれる方が近くにいたって
のもついてましたね(笑)そして色々
と協力、答え合わせもしてくれた
スズキの方達、いつも組ばらし、
現場でうまくまとめてくれたチーム、
自由にやらせてくれたスポンサー
の皆様に感謝します。
そんなこんなで2010年にJ-GP2へ
チャレンジした自分を評価してあげ
たいと思います。
その当時色々言ってた人もいるとは
思いますが、自分を信じてやり通せば
結果文句は言われない。
どれだけ『自分を信じやりきる』かだと
思いこれからもチャレンジしていきたい
と思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c1/64133e43460aefe26a654359642e59cb.jpg)
僕が作ったフレームは自分で計4勝、
2016年にナオが4勝してるから
合計8勝!
なかなか優秀でしょ(笑)
いやもっと勝てたかな。。。