生形秀之レーシングブログ

プロジェクト終了のお知らせ。

今シーズンをもって、
『齊藤太陽をmotogpライダーにする』
という生形秀之のプロジェクト
終了しました。

先に言いますが、
これは僕が数年前から取り組んでいた
プロジェクトの終了をお伝えしている
だけであって、齊藤太陽には引き続き
夢に向かって頑張っていってもらいたい
と思っています。

若くてバイクを操るセンスとスピードは
ある。お金の部分をなんとかできたら
簡単にステップアップできると正直
思っていましたが、そんな簡単な
ではなかったというのが今回感じた所。

先ずは
これまでこのプロジェクトを応援して
くださったパートナーの皆さん、協力者
の皆さんへお礼と謝罪をします。
途中で投げ出すと見られてもおかしくは
ないですが、齊藤親子にも、
『これは人助けではない』とずっと
言い続けていました。そして、
パートナーの皆さんにご支援して頂く
以上、なんらかの爪痕を残すこと、
世界を目指すしっかりとした心構え、
意識も身につけてほしいと色々話を
してきたつもりです。

ここまでの僕自身の労力等に関しては
費用は発生していません。僕自身の
将来への投資として取り組んできたから
で、この先投資として続ける価値がない
と判断し、僕自身がやめるだけです。
そして投資とか偉そうに言ってますが、
太陽が成長するために僕は僕なりに
多くの時間や労力を使いアドバイス等を
してきましたので、プロジェクト終了と
いう決断を大変残念に思っている事も、
ご理解頂けると嬉しいです。


2017年一緒に練習し始めた頃かなー

これもまた僕の見解ですが、太陽は
昨年までは走りの部分で壁に当たった
事がなかったんだと思います。
バイクに乗るのがただただ楽しい。

壁に当たったら僕の出番だと思って
いました。

GP3に乗り出したらすぐにその壁は
現れました。
僕が繰り返し伝えていた事は、
『今のままの意識レベルではmotogpの
ライダーにはなれない。このままの
考え方、努力の量ではこの先に待って
いる高い壁は越えられないよ。』
ということ。

この世界、少ないチャンスを掴んで
登って、また掴んで登って…その繰り
返しです。めちゃくちゃ強い意志、
強い気持ちが必要です。その気持ちを
持って日々生活し、つらいトレーニング
に取り組まないといけない。たった
0.1秒を削るために怖い思いもして
いかないといけない。

ですがその『強い気持ちの大事さ』は
理解してもらえなかった。

結果、今年何かチャンスを掴めましたか?
って話なんです。

そして、ライダーとしての前に、
『人としての意識レベル』が基本的には
大事なんだと再認識できました。

ミニバイクレースしかやってきていない
親子に急にプロ意識を持てって言うのは
難しい話なんだとは思います。
ですが親も含めて成長していかないと
うまくいかない世界なんだと思います。

応援して頂く。お金を出して頂くから
にはその意識は必要だと思っています。
それは何年目だとか子供だとか関係
ありません。

『人として』の部分がしっかりしていて、
頑張ってやっていれば、きっと応援して
くれる人、協力してくれる人は増えていく
はずです。それがもし減っていくようなら
何かが間違っています。

僕はいい人では全くありませんが、
ライダー、アスリートの意識は散々
学んできました。経営者の皆さんに
長い時間一緒にいさせてもらっている
おかげで、経営者の考え方も少しは
学ばせて頂いています。

これは今回改めて勉強できた部分です。

1.他責。何かのせいにしていたら
 成長できない。

2.負け、失敗を受け入れて成長して
 いけばいい。

3.褒めてくれる人より、怒ってくれる
 人を大事にする。

4.甘やかしてもいい事はない。


もちろん、
うまく僕が導く事ができたらよかった
んですが。。

子供の意識レベル、考え方は親の教え、
家庭環境は無関係ではありません。
どのスポーツでも低年齢化が進んで
いるのでその辺りも本当に勉強に
なりました。

ここまでご支援、ご協力してくださった
皆様、期待してくれた皆様に僕の
プロジェクト終了のお知らせをするため、
そして、いつか太陽がこれを読んで
何かの足しになったらいいなと言う
思いでこのブログは書き残していきます。

齊藤家は僕のクライアントではなく、
一緒に遠い目的地を目指す船に乗る
チームとして取組んできました。
残念ながらこんな事になりましたが、
これから先、太陽がいい方向に成長して
いってくれたら嬉しいです。


頑張れ齊藤太陽☀️

コメント一覧

どら
今の彼に必要なのは、師ではなくトップレベルのライバルや友人です。
困っている時に助け合う仲間を作る時間が必要であり、そこでどんな仲間を見つけられるのかが彼のチカラです。
そういった意味でも良い機会。彼の今後を見守りましょう。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「若手育成」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事