堪能いたしました ４

　レースの黄金時代は１８世紀でフランスを中心とする王侯貴族に富と権力の象徴として寵愛されました。
　良質な亜麻糸を使ったベルギーのレースはこの時代のヨーロッパ宮廷の憧れの的でした。
　手のこんだデザインは１ヶ月で数センチしか作れないという大変なものでした。
　作りつづけた女性たちがそれを自分のものとして身に着けることはありえないという現実もまたありました。
　華やかなレースの影にはおりつづける女性たちの涙があったのですね。
　そんなことを考えながらみると
　何センチかのレースも違った姿をみせてくれるものです。

　

　

　
　
　

　どれもこれも気のとおくなる時間をかけてつくられたんですね。
　現在　機械化がすすみこの技術が廃れてしまったことはほんとうに残念です。