~縁筆~ 平野健司 言葉の工房

自作品の紹介のほか、作詞やコピーライティングを考える場として
皆さんと一緒に成長させていきたいです。

LOVE LETTERS

2021-03-31 21:26:29 | lylic
LOVE LETTERS

〈Verce〉
恋は盲目と 人はよく口にするけれど
今のわたしには 貴方しかみえないの

(Chorus)
宵がしずかに 秋を奏でる
愛しい文字(ふみ)を両の手のなかに
そっと開いては やさしくつつむ
愛しい貴方の愛に 夜もわすれて

優しい貴方の愛に 夜も更け行く

夏の大三角形

2021-03-30 23:11:38 | lylic
夏の大三角形

手をのばせば届きそうに
輝いていたね僕たちの夢
桟橋のテトラに寝転んで
いつまでも夜に抱かれた

灼けたオイルの匂いと潮風
胸いっぱいすいこんだね

バイク走らせここにきたのは
めぐりゆく夏の日が
恋しかったせい
ときおり過ぎるヘッドライトが
照らした君の横顔

橋景色

2021-03-29 17:31:28 | lylic
視聴はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=eLBP3iNuRjo

橋景色
            
銀座のはずれのこの橋で
わたしたちは出会ったの
初恋のようなときめきは
川面(かわも)の月も揺らした

花火の夜にまぎれて
重ね合った手のぬくもり
そぞろう柳と火薬のにほい
わたしは瞳濡らした

軽やかな下駄の音(ね)
行(ゆ)き交う笑い声
忘れないでしょう
あたながいた橋景色

銀座のはずれのこの橋は
願いかなわぬ言い伝え
恋は消えゆくものなのと
とうに知ってたはずなのに

眠れぬ夜めぐらせて
紫は朝露になり
浴衣の模様と思い出たどる
わたしの恋も鮮やかに

軽やかな下駄の音(ね)
行(ゆ)き交う笑い声
忘れないでしょう
あたながいた橋景色
      
寂しくなったら
ここに来るの夏景色
あなたがいた橋景色

北海桜

2021-03-28 09:47:56 | lylic
北海桜
               
すこしばかりの 海峡隔て
いまは異国の この島よ
年に一度の 便りとて
チシマサクラは 咲けれども
いつしか帰らん
いつしか帰らん あの島へ

カモメ鳴くなく 波しぶき
勇む男の 声ちかし
春をただえた 潮の香りに
チシマサクラは 咲けれども
いつしか帰らん
いつしか帰らん あの島へ


流氷ちぎれ 青くかがやく
海原だけが あの頃のまま
幾度数えた 便りとて
チシマサクラは 咲けれども
いつしか渡らん
いつしか帰らん 故郷へ