釜山より愛をこめて ~From Busan with LOVE~ 

釜山での珍生活の日々・韓国についてをつづります。
日本・韓国両国の友人たちに愛をこめて♪

ストレスは吐き出してしまえっ!!/竹で焼く焼き肉 

2012年02月14日 | マシッソヨ!

2009年2月14日のこと

L先生が
「この間、行ったソコギチbのお肉がおいしかった。ちょっと変わっていて金網ではなく竹の上でお肉を焼くんですよ~。」
と言った。
竹の上で焼く焼き肉?それはおいしそう
何回も焼き肉を食べに行ったけれど、竹の上で焼くって言うのは初めて聞いた。
行ってみた~い♪
ってことで、仲間を誘った。
日本人アジョシに、そのアジョシ達の仕事の関係で日本から出張してきていた人、日本人アガシ、その友人と
いつものメンバー+初対面の人など、合わせて12名ほどの大所帯となった。

え?なになに?
竹で焼く牛肉にそんなに魅力があるの?いつも大勢集まるけれど、それにしても多い。
大きなお店でよかったけど、と、ちょっと不思議に思っていたら
Tさんが私に握手を求めながら、こう言い出した。
「こうやって集まる機会を作ってくれてありがとう。本当に嬉しい

ちょっとちょっと、Tさん
急にどうしたの?と驚いているとTさん
「このところリーマンショックで会社が大変なんだよ。周りは韓国人しかいないから、その感じ方が違うのか、
大変さを共有できない。冗談抜きでどうしたらいいのか夜も眠れない日が続いた
日本語で、今の状況を相談したり愚痴を言ったりすることができるこの機会があって、本当にホッとした。」
と言う。

Tさんは日本の会社の釜山営業所の責任者である。
その社員は全て韓国人で日本人は責任者であるTさんだけ。
会社内では全て英語か韓国語が使われているそうで、日本語で会話できる社員はいないそうだ。
Tさん自身は英語は堪能だが韓国語は全くできない。

今回の焼き肉店に集まったアジョシ達は、多かれ少なかれ、リーマンショックにやられ
会社経営の責任を追及され、ツライ日々を送っていたようだ。
この機会にみんなで「日本語で」愚痴を言い合おうという思惑もあったようだ。
Tさんほどではないにしろ、やっぱり、今回の集まりの主な話題は、“会社経営をどうするか?”だった。

リーマンショックなんてぜ~~~~んぜん関係ない私は、おもしろいお店なので、
お気楽に「焼き肉食べに行かない?」と誘っただけだったんだけれど。
結果的には感謝される焼き肉食べよう会になった

さて、
お店に着くと、入り口のところでアジョシが炭をおこしていた。
“炭火で焼くのね~~”と期待大!

出てきたのはコレ↓


をを~
金網の代わりに竹が棒状に削られて差し込まれている。


お肉を乗せるとこんな感じ。
竹が燃え尽きてしまわないかと心配したけれど、焦げることはあったけれど、燃え尽きてしまうことはなかった。
お肉の味も竹の香りが移るせいか、何だか、軟らかい味だったよ。

このお店、繁華街からは少し離れているので日本人観光客なんてまず来ない。
それが、日本人が大挙しておしかけたものだから社長が私たちに興味津々。
日本人ばっかりだけれど、韓国語はできるのか?話は分かるのか?と少し心配もあったようだ。
(実はメンバーには韓国語ができる人もいたし、このくらいの韓国語は大丈夫な人も多いので問題なし!)
何とか、注文したものもそろい、おいしく食べ始め、心配していたお店の人たちも一安心したところで問題が起こった!

この日本人グループ、わがままを言い出したのだ。
きっかけは、飲んべえ大ボスのWさんが
「マッコリが飲みたいなあ~。」と言い出したことだ。
韓国のお店には普通はマッコリは置いてない。マッコリはパジョンと合うものなので、そうした店にしか置いてない。
焼肉店では、ビールか焼酎と決まっている。
お店の人に聞いても当然、「おいてない。」という返事だった。

しかし、ストレスがたまっていたのか、単にわがままなのか、やりたい放題なのか
他の人たちも「マッコリが飲みたいっ!」「なんでマッコリがおいてないんだ~。」と騒ぎ出す。
どうしよう。。。。と、困るのはお店の人と、韓国語ができるH嬢。

ケンチャナヨ!
こんな時どうするといいのか、実は、私は、L先生に教わって知っていたのです( ̄^ ̄)
まさか、こんなに早く使う場面に遭遇するとは(^m^;)

「マッコリを他の店で買ってきてください。そして、“このお店の価格”で売ってください。」
と言えばいいのだ。
普通、マッコリは1本1000₩くらいで販売している。マートやコンビニに行けば、簡単に手に入る。
それを“お店の価格”、たいていは1本3000₩で売ってもらえば、
客は飲みたいものが飲める。お店も儲かる。っていうのでOKだそうだ。
市価より多少、高くてもそこは飲んべえ、気にしないからねえ~

早速、先ほどから興味津々で見ていた社長にマッコリの件を持ちかけると、あっさりOK。
「何本要るか?」と言うのでW氏が「2本」と答える。
2本って、可愛いモンでいいのか?と思ったけれど、まあ、ビールもソジュも飲んでるし…

お店の人が買いに行ってくれて、すぐに「2本」が来たが、
人数が大勢なのと、飲んべえがそろっている。
2本なんて「あっ!という間になくなった。。。。
そして、追加注文。すぐにテーブルに運ばれる。
それが何度か繰り返されて、結局、マッコリは10本くらいが空になった。。。。。

追加注文したら、すぐに出てきたところを見ると、社長、先を読んで、1ダースくらい買ってあったのかもしれない。
「あの日本人達、日本人なのに大酒飲みがそろっている。
しかも、“マッコリを買ってこい”なんて、観光客ではないな。
ここは多めに買っておくのがいいだろう。」
という計算が働いたのだろう。

さて、さんざん飲み食いし、締めに何を頼むかとなった。
普通はテンジャンチゲが多いのだけれど、社長が言うには、
「うちはテンジャンククスを出す。」と言う。
テンジャンククス?これまた初めて!
他の人たちもテンジャンククスは聞いたことがないと言うので注文。
出てきたのはコレ↓

テンジャンチゲにククスが入っていて、味噌煮込みうどんではないけれど、味噌汁そうめんの感じ。
あっさりしていてツルツル~と楽々食べられた。

人数は多いわ、声はでかいわ、飲み食いは多いわ、買ってこいとわがまま言うわ、と
多分、社長の抱いていた「日本人」のイメージからかけ離れた在釜山日本人達は、
おいしいお肉と日本語で思いっきり話せる開放感とで、とっても満たされた晩になりました。

社長が「また来てくださいね~♪」と満面の笑顔で送り出してくれましたとさ。


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2 コメント

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コメントありがとうございます (hiromi)
2012-03-01 20:44:11
ヨンジャさん
はじめまして。
コメントをありがとうございます。

古い内容の記事が多いのですが、
できるだけ分かりやすくお伝えしたいと
思っています。

また、遊びに来てくださいね。
返信する
Unknown (ヨンジャ)
2012-03-01 15:19:18
新しい記事から順に読んできました。
面白く文章もわかりやすいので、自分がその場にいるような気になります^^

また、遊びに来ます♪本日はここまで!
返信する

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