韓国料理にはおいしいものが多いが、
日本人にとって、“これだけはダメ”というものが、いくつかある。
その一つ目が
ポンテギと言われる、蚕のさなぎの塩ゆで。
過去にも紹介したもので、町の中で茹でていると、遠くからでも分かるくらい強烈な匂いを発し、
その姿から食べられない人が多い。
ポンテギって名前も、韓国語で「さなぎ」
あたしも好きではないし、進んで食べようとは思わないけれど、まあ、塩味が軽くついていて
小エビの皮みたいなので、分からなくはないし、何回か食べたことがある。
低カロリー、高タンパクなので、結構、街中でも売っているし、バンチャンの一つとしてついてくることもあり、
食べない人も多いけれど、韓国ではおやつ代わりに食べている。
ふたつ目は
スンデと呼ばれる、豚の血と餅米等を腸詰めにして茹でたもの
これはおいしいお店に当たれば、ぜ~~んぜん問題なく、おいしくいただける
三つ目が、
補身湯(보신탕 ポシンタン)と言われる「犬肉のスープ」
これだけは、食べたことないし、ちょっと食べる気になれない。。。。
この犬肉のスープ、漢字で 補身湯と書くように、身体の弱っているときに飲むと元気が出るのだそうだ。
日本で言う、ウナギみたいなものなのだ。
ところが、この犬を食べるという食文化。かなり問題化されている。
犬は、ある決まった市場で売られているのだ。もちろん、生きたままで!
檻に入れられていて、客が、その品定めをしてから、肉にするという。。。
実際、売られている市場まで見物に行ったことがあるが、ちょっと恐ろしげな雰囲気が漂っていて、
とても写真をとるどころではなかった
犬は、茶色の毛をした大型犬で、自分の運命を知ってか、檻の中でうつろな表情をしていた
檻には何匹も一緒に入れられていたので、かなり狭い感じ。
犬なら何でもいいわけではないらしく、茶色の犬がほとんどのところを見ると、
やっぱり食用に適した犬があるようだ。
そう言えば、チャウチャウ犬は、食用に改良された犬だと聞いたことがある
この市場には、犬の他に、アヒルやニワトリ、山羊、猫なども生きたまま売られていた。
み~~~んな食べるために買うのだそうだ。
猫もかいっ!
と悲しくなった。けれど、そう言えば中国に行ったときに、
ガイドさんが「猫は脂こくっておいしくない。でも、目にいいので食べる。」と
言っていたのを思いだした
なんでも食べてみようと挑戦するあたしは、ポンテギもスンデも食べられるけれど、
このポシンタンだけは、食べたことがない
ポシンタンの評価はまっぷたつに分かれていて
食べたことのある日本人に聞くと
「すっごく、おいしい」と言う人と「とてもじゃないけれど、のどを通らなかった」という両極端なのだ。
かといって、自分でトライしてみようという気持ちにもなれず、
未知の世界となっている。。。
その市場を見学した帰り道。
地下鉄へ向かう道でポシンタンに反対する人たちがデモをしていた。
韓国人の中でも、犬肉に対する意見がまっぷたつに分かれているそうだ。
最近では、動物愛護の観点から、犬を食べることに反対する人も多くなってきた。
こちらの垂れ幕には
개는 음식이 아니라 반려 동물입니다.(犬は食べ物ではなく伴侶の動物です。)
우리의 친구를 먹지 마세요!!(私たちの友達を食べないでください!!)
と書かれている。
さて、この写真は何でしょう?
他の市場で見かけた犬肉。
解体されて売っていると分かりにくいが、足先の部分、確かに犬。。。。
あなたは
補身湯を食べたい派?それとも絶対イヤ派?