猫腸コロナウイルスは多くの猫が持っており、8割以上が持っているとも言われます。
それ自体は問題ありません。
ただ稀に、猫腸コロナウイルスが変異して「強毒化」してしまうと、猫伝染性腹膜炎(FIP/エフアイピー)という恐ろしい病気を引き起こします。
症状としては、
・ウェットタイプ→腹水や胸水が溜まります
・ドライタイプ→リンパ腫が出来たり、神経症状が出たりします
・混合タイプ→その両方の症状が出るものです
発症してしまうと、致死率は99.9パーセントと言われており、数日~数ヶ月程度で命を落としてしまう恐ろしい病気です。
ずっと効果的な治療方法はなかったのですが、ここ数年の間に開発されたFIP治療薬が治療に効果的であると報告されるようになりました。
その1つが「メロンX(メロンV)」という薬です。
ただし、この治療薬は日本では承認されておらず、非常に高額な治療費が必要です。
FIPの治療をしている動物病院はかなり少なく、大阪では1つしかありません。
私も当初はそこへ通院しようと考えておりましたが、猫達を保護する際にお世話になった保護猫団体より、
関東のとある病院を紹介してもらいました。
そして「メロンX(メロンV)」という治療薬の投薬を開始しました。
関東の病院より、どうしても必要な時だけ往診に来てもらい、
基本的な投薬指示はオンラインにて指示してもらいました。
投薬中は2週間~1ヶ月毎に、近所の病院で血液検査やエコー検査などをして、
その結果を元に、関東の病院の指示を仰ぎました。