超高齢化社会の到来と変革

変わりゆく介護業界の今とこれからに触れています

DXとIT化の目的の違いとは?

2022-12-14 00:21:54 | 目的

近年、介護業界においてITを活用した問題改善に期待が高まっています。そんな中、介護DXという取り組みに注目が集まっています。


ちなみにIT化とDXでは目的が違います。IT化の目的はテクノロジーを活用して業務を効率化することです。介護の現場でIT化を図る時に導入できるテクノロジーの中には、一括登録や介護契約電子サインの機能がある介護記録ソフト、コミュニケーションのためのチャットシステムや科学的介護情報システム「LIFE」との連携、AI見守りロボットやAIケアプランなどがあります。


一方、DXはIT技術を活用して、サービスや事業をより良い方向に変革することを目的としています。つまりIT技術を活用して、より良いケアを実現することを目標とした動きを指します。IT化とDXとの関係を一言で言うと、IT化はDX化を推進するための手段ということになります。つまり、IT化をしなければ、DX化はできませんが、むやみにITを導入しただけではDX化にはつながらないということです。


施設が介護DXを導入して成功させるには、導入前にいくつかの点を考える必要があります。考えるべき1つのことは、ITの知識を教育できる人材の確保または育成です。特に介護職員という職種は、年齢層が幅広いため、パソコンやタブレット等に馴染みがなく、IT化に戸惑いや苦手意識を持つ人が多い傾向にあります。


そのため、ITに馴染みがある人を積極的に採用していくことが重要になってくるのです。教育体制がしっかりしていれば、現場の介護職員もすんなり現場の変化を受け入れてくれるようになるでしょう。


介護業界に変革をもたらすDXの取り組みとは?

2022-11-28 00:21:54 | DX

介護業界は長年、高い離職率に悩まされ続けてきました。この高い離職率の背景には、体力的な重労働を強いられるという点が一つの原因として挙げられます。介護職員の仕事は、利用者のケアをするだけではなく、介護記録をつけるといった事務仕事もあります。そんな中、実際の現場では人材不足が慢性化しており、利用者のケアにかかりきりになるケースが多いのが現状です。そのため、事務仕事は残業して行うのが常態化している事業所も珍しくありません。


団塊の世代が75歳以上になり、一気に後期高齢者が増加する2025年問題を控える今、介護業界は様々な変革を求められています。介護業界をよりよく変革するものとして期待されているものに介護DXという取り組みがあります。


DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「デジタル技術を活用することで、よりよい生活が送れるように変革していく」という概念で、AIやICTなどのデジタル技術を活用して、あらゆる企業が様々なビジネスチャンスを創造しています。介護DXは、デジタル技術の活用を推し進めて、介護職員の労働環境の改善や介護サービスの向上を後押ししてくれるでしょう。


介護DXを導入し、事務作業の自動化や介護記録の電子化を図れば、事務作業にかかる時間の削減や、職員間の情報共有の円滑化によるケアの品質向上が見込めます。具体的な例として、利用者を遠隔で見守ることができるベッドセンサーも普及しています。設置すれば、就寝時間や起床時間といった情報を自動で収集することが可能になり、どこにいても状況把握ができるようになるでしょう。介護DXの導入事例やメリットを調査してまとめたサイトがあるので、興味がある方は併せて閲覧してみてください→→→《介護現場に変革を!~介護DXとは?~