端午(たんご)は、五節句の一つ。端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれます。
旧暦では午の月は5月にあたり、5月の最初の午の日を節句として祝っていたものが、後に5が重なる5月5日が「端午の節句」の日になったと言われています。
「端」(はし)は「始め・最初」という意味であり、「端午」は5月の最初の午の日を意味していた。
鎌倉以降の時代に、男の子の成長を祝い、健康を祈るようになった。鎧、兜、刀、武者人形を模した五月人形などを室内の飾り段に飾り、
庭前にこいのぼりを立てるのが、現在に至る典型的な祝い方である
「こいのぼり」が一般に広まったのは江戸時代になってからであるようです。
「膺(ヨウ)は声明をもって自らを高しとす。士有り、その容接を被る者は、名付けて登龍門となす」
このことわざは中国の歴史書『後漢書(ごかんしょ)』李膺伝に語られた故事に由来しています。
李膺(リヨウ)後漢時代の官僚で実力者。
そのため李膺に才能を認められた者は、将来の出世が約束されたといわれていました。このため彼に選ばれた人は「竜門を登った鯉」しなわち登竜門と呼ばれました。
また、鯉は魚類の中では鯉の寿命は非常に長く、20年ほど生き、中には70年も生きる個体もいるといわれています。「鯉」や「亀」のように長生きの生き物は不老長寿の象徴とも考えられ、とても縁起がよいとされてきました。
跳ねる鯉は滝を登り龍へと姿を変えるという故事から成長、成功を表しています。そして、その鯉が大きく跳ねるというのは、飛躍的な成果を出すことを暗示しているとも捉えられています。