今日は暖かいと言うか、暑かったですね(^_^;
日が落ちて大分涼しくなったけど、どんだけ気温差が激しいんだよってね。
風邪引かないように気をつけなきゃ(汗
さてさて。。。
今日はプラグの話を。
少し前、昔の知り合いと話してて、色々と勉強させてもらいました。
その方はバイクには乗ってないんですが、4輪のメカを長年やってて、車時代この方に色々と教えてもらってた人なんですよ。
久方ぶりに連絡があり、用件が済んだ後、久々に車の思い出話で色々と盛り上がってる中、仕事で出入りしてるショップでの、ある出来事を聞かせて頂きました。
そのショップにいらしたお客さんと、メカの人がプラグの焼け具合でもめてたそうな。
最適な状態が、濃いキツネ色か真っ白かで激論になったらしい。<どんな状況なんだかw
メカの人は、真っ白が最適。
お客さんは、こんがりと濃いキツネ色。
この主張でどっちも譲らない状態。
メカの人は20代と若く、そのお店のメカの責任者。
お客さんは40代後半の方で、年式の新しいNA車を、その店でチューンして乗ってる人。
お客さんの車のエンジンが組みあがり、ROMの現車セッティング中での出来事。
実装後のプラグを見て、意見が合わずもめてたそうな。
二人とも大分熱くなってて、随分長い間激論を交わしてたらしい。
で、話を聞いてた知り合い曰く、どっちも納得できるし、微妙に正解ではないからって事。
理由は後述しますが、真っ白は危険だし、濃いキツネ色も微妙ってな事なんだそうです。
この理由を聞いてみたんですが、これは面白いなと思わず納得。
それにオレの年代だと、なるほど!って思える事が多かった。
同時に、自分の勉強不足も思い知りしましたけどね(^_^;
そうだってのは分ってても、その理由までは深く知らなかったんですよね。
てか、それ以前に、かなり忘れてた部分が多いなと(汗
バイクに乗るようになって、プラグを車以上に触るのに、不勉強だったなと反省。。。
そんな事があり、最近改めてプラグの事を調べてみたんですが。。。。
時間の流れと共に、色々と変わってくるもんなんだなと、切実に痛感しました(汗
そんな訳で、忘備録も兼ね、書いておきます。
皆さんご存知だとは思いますが、プラグの焼け具合、これで何が分るかって言うと、エンジンの燃焼状態。
いわゆる、濃い薄いってな事ですね。
最適な燃焼状態にしてあげる事で、エンジン本来のポテンシャルを引き出せるし、エンジン自体も長持ちします。
勿論症状でもある程度判断出来るけど、プラグの焼けでより詳しく、簡単に判断出来ますよね。
プラグの焼け具合ですが、焼け色が白に近づけば近づくほど燃焼温度が高く、燃料が薄い状態、黒っぽくなるにしたがって、燃焼温度が低く、燃料が濃い状態。<受け売り
じゃあどんな色が一番良いのかって話になると。。。
一般的に言われてる最適な状態の焼け色は、ご存知の通りキツネ色。
キツネ色って言っても、昔(15年位は前って事らしい)で言うキツネ色はこんがりとしっかりした色。
オレも随分前にキャブ車乗ってた頃は、この色には馴染みが深かった。
が。。。。今で言うキツネ色は、うっすらと色が付いてる状態を指すんだそうです。
場合によっては灰色てか、どっちかって言うと白?ってでもOKらしい。
この辺、何となくは分ってたんですが、いざ理由を聞かれても詳しく答えられなかった。
教えてもらった理由は二つ。
まずは方式の差。
車もバイクも、今の主流はインジェクション。
キャブのようなダイレクトなフィールはないけど、燃費の向上や排ガスが綺麗だったり、始動性の向上等々、かなりのメリットがある。
車も大分前からこの方式になってますよね。
最近ではバイクも多くのモデルがこの方式を取り入れてます。
今回の規制で、新車は全てこの方式になりましたしね。
インジェクションの場合、燃料の吐出量を状況(アクセル開度のみではなく、エアフロや温度等の各種センサーからの情報等)に合わせ、きめ細かに調整してるので、燃焼が促進され、キャブよりも燃焼温度が高くなるそうです。<聞きかじりw
CPUで制御されてるので、常に補正し最適な状態を保つことが出来るって事ですね。
故にインジェクションでのプラグの焼け色は、薄いキツネか灰色っぽい状態になるそうな。
そして、もう一つの理由がガソリン。
昔と比べてガソリンの質も上がり、鉛等の不純物の含有量が少なくなった。
くっきりはっきりとした、濃いキツネ色、あれってソリンに含まれていた成分が付着した色なんですってね。
現在では、ガソリン自体の質も上がり、より綺麗に燃焼してくれるので、焼き色が付き辛いいって事らしい。
説明を聞いてて、成る程なぁと納得。
思い出してみれば、ハイオク常用してると、確かに焼き色付き辛い。
より距離走らないと中々判断が付かないし。
と、まあこんな理由で、インジェクション化とガソリンの質の向上で、昔と今では焼き色のつき方が違うそうです。
じゃあキャブの場合はどうなんだ?って言うと。。。
キャブの場合は、ジェットやニードルと言ったパーツの組み合わせで、事前に決められた量を、アクセル開度に合わせて燃料を送り出しています。
制御が入らない分、ダイレクトなフィーリングが得られるし、弄りやすい反面、気温や湿度、標高等によってもバランスが変わるので、調整が難しく、弄ってる方は濃い薄いの症状に悩まされる事多々ですよね(^_^;
勿論CPUは付いてないので、制御が入らず、走行中常に良い状態で燃焼してくれる訳ではない。
当然燃焼状態は、ある程度の幅の中で揺れてるそうな。
で、肝心のプラグの焼け色は、インジェクションとは違い、ちょっと濃い目のキツネ色から、灰色っぽい薄いキツネ色がベストだそうです。
方式によっても判断が違うもんなんですね。
分っていても、理由をきちんと教えてもらった後だと、妙に納得。
上に書いたインジェクションの事を思うと、白っぽくても良いじゃないかって思うんですが、マージンをもたせる意味でも、余り白っぽいのは止めた方が無難と事。
プラグが白い=燃料が薄い状態。
キャブのセッティングを詰めていくと、若干薄めが一番調子が良いですよね。
気持ち良く回るし、パワーもそこそこ出るし。
ただ、裏を返せば、薄い状態は危険。
最悪ブローの可能性があるし。
キャブ車はCPUもセンサーの類もないから、危険域に入っても車体が制御してくれませんからね。
それに、いつも同じ場所や条件で走る訳ではないし、気候や気温の変化に状況に対応できるようにって事と、突発的な異常燃焼をカバーする意味でも、マージンを残しておくのがベストだって事でした。
レースとかだったら、ブロー覚悟のギリギリのセッティングもありだけど、普段乗りに使うなら、やっぱりマージンは必要ですもんね。
でね、引き合いにだした冒頭の話なんですが。。。<前置き長いねwww
お客さんが言ってる、こんがりとしたキツネ色、昔なら正解。
てか、未だにこう思ってる人や、そう書いてある本も多いそうな。
実際オレもキャブ車の時はそうだって思ってた。
インジェクションの車に乗るようになった当初、プラグの白さ見ては、薄いんではないか?って不安になってたしw
かと言って、じゃあショップのメカの人が正解かって言うと。。。。
ある程度は正解だけど、真っ白はダメ。
どう考えてもダメだろwってな事でしたw
程々が一番って事ですねw
まあこんな感じで、色々と教えて頂いたんですが、ほんと勉強になりました。
理由までちゃんと知ると、理解度が違いますしね。
忘れないようにちゃんと覚えておかなきゃ(^_^;
なんか意味不明に長くなってしまった。。。
勉強ついでに、プラグメーカーのHPを見てたら、いろいろと参考になる事が載ってました。
この話より全然分りやすいし、動画もあるんで、興味のある方は覗いてみてくださいな。
NGK スパークプラグの基礎知識
デンソー プラグの基礎知識
うだうだ書く前に、このリンクだしとけっ!!ってな事は言わないでね(汗
余りに的を得すぎて反論できませんw
互いにバイク大事にしていきましょう!
何気にあれとご飯で食べるのが好きですw
赤いキツネは食うだけにしたいですよね(爆
今回の事で、かなり勉強になりました。
イリジウムは特に焼き色分り辛いですよね(^_^; 性能が上がった分、かなり距離走らないと判断難しいですし。
こうして今、キャブに戻ってみると、車時代、いかにCPUが仕事してくれてたんだかが良く分りますw
毎度本当に勉強になります。
本当にありがとう御座います!
車の時は、セッティングの際にはA/F計かましたり、メーターだらけにして神経質になってた位だったんですが。。。
マグナになった途端、手軽さにばかり傾倒してしまい、結果感覚のみで合わせてるのが現状です(汗
本来はきちんとA/F計なりで把握してなきゃいけないんでしょうけどね。許容範囲が広い分、何とかなってしまうってのもありますしw
それに、A/F計やたら高いしねぇ(^_^;
車の時も結構掛かりましたしね。でもやっぱりあると便利だしなぁ。。。
てか、付けたら付けたで、更なる泥沼になるのも怖いんですがww
キャブは手が掛かる分、面白いですよね♪
自動車の場合、基本的に通常運転領域ではA/Fセンサによるフィードバック制御で全域ストイキ燃焼されるのでプラグの焼け方なんて関係ないワケですが(笑)