ほっぴの未来予想図           この未来予想図は未来を当てることが目的ではありません。あの人たちが、いったい

何を狙っているのか、それを思考推理し事前に発表することによって、そのことが起こるのを未然に防ぐ。これが目的です。

「仔牛(べえこ)」 作詩・金子みすゞ 作曲・ほっぴの未来予想図

2018年12月31日 03時01分28秒 | 日記

「仔牛(べえこ)」

    作詩:金子みすゞ
    作曲:ほっぴの未来予想図

ひい、ふう、みい、よ、踏切で、
みんなして貨車をかずえてた。
いつ、むう、ななつ、八つめの、
貨車に仔牛はのっていた。

売られてどこへゆくんだろ、
仔牛ばかしで乗っていた。

夕風つめたい踏切で、
みんなして貨車をみおくった。

晩にゃどうしてねるんだろ、
母さん牛はいなかった。

どこへ仔牛はゆくんだろ、
ほんとにどこへゆくんだろ。

ほっぴの未来予想図
 えるとろんの会話

ろん: 牛が売られる歌といえば、ドナドナがあるよね。

える: ドナドナは1940年のニューヨークのミュージカル「エスターケ」の劇中歌として作られたようよ。

ろん: あれ? 
ジョーン・バエズが作ったんじゃないの?

える: 彼女はカバーして大ヒットさせたのよ。
20年経った1961年に。

ろん: ドナドナでは牛が荷馬車に乗せられいく。
みすゞさんの「仔牛べえこ」では蒸気機関車が引っ張る貨物列車に乗せられていく。

える: みすゞさんは1903年に生まれて1930年の誕生日の一か月前、満26歳でなくなっているから、
「仔牛べえこ」はドナドナが発表される10年以上前に作られたことになるわね。

ろん: 
える: 


ひい、ふう、みい、よ、踏切で、
みんなして貨車をかずへてた。
いつ、むう、ななつ、八(やつ)つ目の、
貨車に仔牛が乗つてゐた。
賈(う)られてどこへ行くんだろ、
仔牛ばかしで乗つてゐた。
夕風冷たい踏切で、
みんなして貨車を見おくつた。
晩にやどうして寝るんだろ、
母さん牛はゐなかつた。
どこへ仔牛は行くんだろ、
ほんとにどこへ行くんだろ。

金子 みすゞ(かねこ みすず、1903年(明治36年)4月11日 - 1930年(昭和5年)3月10日)は、
大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人。
本名、金子 テル(かねこ テル)。
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