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「硫黄島~戦場の郵便配達~」

2006年12月12日 | きまぐれ映画批評


土曜プレミアムで9日にやってたドラマ。
ちょうどその時間には「硫黄島からの手紙」を観に行ってたので録画してみました。

いやあ、こっちのほうが泣ける泣ける。
もう家族からの手紙に兵士たちが群がってくる様子を見るだけで泣ける。
生き残った松本兵曹(勝村政信)の戦後の遺族行脚の話も根本さん(電車男伊藤くん)の戦後の話も泣ける泣ける。
栗林中将がまったく出てこなかったのは多少残念ながら、それはまあ映画のほうでたっぷり見たからいいとして、市丸少将の娘さんたちが手紙を読み返すドキュメントシーンとかももうつられてついつい涙腺が・・・

まあ、年齢を重ねると体験を重ねた分だけ共感度数が上がって涙腺がゆるくなるもんだとは言うから、わたしも大人になったということかなあなどと妙に納得してみたり。

ウチの亡くなったじいさんは、徴兵検査で身長が足りなかったとかで合格できず、戦地にかりだされずにすんだそうだ。そして、ド田舎の小さな基地で毎日毎日何も無い空をにらみながら高射砲の引き金に指をかけ続け、ついに一度も打つことなく終戦を迎えたそうだ。寡黙なじいさんだったが、「戦争に行かずにすんでよかったじゃない」というわたしに「お国のために役に立ちたかった」ということを珍しく悔しそうな表情で語ってくれたものだ。
ちなみにわたしの親父(じいさんの長男)は戦前の生まれなので、じいさんが戦地に行っていれば生まれなかったかもしれなかったのだ。もしそうなっていればわたしという孫もできてないわけで、そのことに思い当たったじいさんはやさしく笑いながら「そうや。あのときは悔しかったけんど今はよかったと思うてる」とわたしの頭をなでてくれた。

と、まあ、そんなこんなで、ちょっとだけ親孝行しなきゃなあとか考えている今日この頃です。



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2 コメント

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No title (マル源モータース)
2006-12-12 21:18:00
親孝行しようと思っていたら、親父はあの世へ。残った母に何かしてやらなくてはと思っていたら、私が離婚。 本当に親不孝な私。 私の分もご両親に親孝行して下さいね!
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No title (かっせ)
2006-12-13 21:19:00
源さん、わたしの亡くなったじいさんは名前が「源吉」でしてね。源さんとか呼んでみると多少なんだか親近感がわきます。まーその、なんですな。健康に多少長生きしてみるって、それぐらいですかな?いまのわたしにできることは。
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