今日の日経新聞に「戸別補償の憂うつ 政策転換に揺れる(1)」という特集記事が載ってたので、親父にちょっと話を振ってみた。
記事によると八割の農家が戸別補償を受けるとか大規模農家(零細農家から農地を借りている)への委託が減ってるっとか載ってるけど?
記事によると八割の農家が戸別補償を受けるとか大規模農家(零細農家から農地を借りている)への委託が減ってるっとか載ってるけど?
親父曰く、
「ウチはいらん。ここらの農家ももらわんと言よる人ばっかりやけどのう」
「一町(1ha=約1万平方メートル=3000坪)あたり5万円のプラスになるだけ」
「減反分が飼料米として出荷されても業者が闇に流してボロ儲けするだけや」
「ウチはいらん。ここらの農家ももらわんと言よる人ばっかりやけどのう」
「一町(1ha=約1万平方メートル=3000坪)あたり5万円のプラスになるだけ」
「減反分が飼料米として出荷されても業者が闇に流してボロ儲けするだけや」
手続きもややこしそうで、まず農家は登録して年間収支を報告せにゃならんので自動的にもらえるわけではないみたいだけど、帳簿?ナニソレ?な小規模農家がほとんどな上に精査する役所の仕事が煩雑で膨大に増えることも確実。
10a(1反)あたり1万5千円の補償が出るので「1町あたりなら15万円補償」が出るハズなんだけど、米の生産調整(減反)を行わないと補償されないので、定められた割合を休耕するか他作物に転作するか、収穫したコメを主食用米ではなく飼料米や米粉用米として出荷する必要がある。
親父によると飼料米なんかは主食用米の20分の1の1kgあたり10円程度らしく、補償と差し引きして最大甘く見積もっても1町あたり5万円のプラスにしかならんという計算。パッと見、それでもプラスに成るんならいいじゃないかとも思えるが、米そのものは主食用米と同じなのに安く買い叩かれて嬉しい百姓ナンザ潰れてしまえと言い張る親父の方が正しい。政府は美味しく価値のあるコメを作ることを奨励すべきであり、食料自給率向上を標榜しながら札束で頬叩いて減反を強いる二枚舌を使っているわけだ。
ヒドイハナシやないか。
親父によると飼料米なんかは主食用米の20分の1の1kgあたり10円程度らしく、補償と差し引きして最大甘く見積もっても1町あたり5万円のプラスにしかならんという計算。パッと見、それでもプラスに成るんならいいじゃないかとも思えるが、米そのものは主食用米と同じなのに安く買い叩かれて嬉しい百姓ナンザ潰れてしまえと言い張る親父の方が正しい。政府は美味しく価値のあるコメを作ることを奨励すべきであり、食料自給率向上を標榜しながら札束で頬叩いて減反を強いる二枚舌を使っているわけだ。
ヒドイハナシやないか。
それに、先に書いた通り、飼料米として出荷されても中身は主食用米と同じものなのだから、これを手に入れた業者が闇に流してボロ儲けという事態が起こるのは火を見るより明らか。そして、我が家の目の前にできたメガディスカウント食料品スーパーで生産地無記名の激安米として売られるというわけか。これ買うヒトは節約できたつもりでも、節約分の補填は税金なんだからトクなのかソンなのかよーわからんやないか。
あと、減反を真面目に達成してる農家は、減反分の田んぼで野菜作ってるところが多い。野菜農家は手続きするだけで1町あたり15万円のプラスになる。米作農家に補填されると思われている戸別補償は結局小規模零細ジジババ農家にゃメリット少ないよーわからん結果を生むだけや。現場を知らん政治家や官僚が農協ハズシで進めたからこうなるんや。とも申しておりました。
しかしまあアレだな。親父はちょっと酒入ってましたけどね、やっぱりわしゃこの親父の息子やのうと思いましたね。文句言わすと嬉々として声が大きくなるというね。へへっ。
陽も水も授かり物。
ひときわおいしい農産物は農家の努力の果実。
食べ物を政争の具にするのは愚の骨頂。
父上のような「理由の無いカネなんかいらねー」って声は
もっとマスコミとかで取り上げてほしいよね。
お、お父さん、それはちょっこし言い過ぎではないかと・・・