地球温暖化と共に記録破りを更新した今年の酷夏も過ぎ、やっと秋の季節に入りました。この気候の変わり目になると渡り鳥のシーズンに入ります。この渡り鳥の仲間で我々の身近な鳥として「ツバメ」がいます.
このツバメは日本で子育てを終えると、秋の訪れとともに南へと移動を始めます。そしてこのツバメの渡りの初めには集団でねぐらを形成すると言う習癖があります。
関西では高槻市道鵜(どうう)町の淀川右岸に4万羽あまりが集まりますが、豊中・箕面・池田の北大阪エリアに住む我々もこのツバメの習性を身近な処で観察することが出来ます。豊中市立第二中学校前にある赤坂下池にも一万羽を超えるツバメが数年前から集まっています。
8月2日、探鳥会の有志5名で観察に出かけました。午後7時を過ぎ、日が暮れて残照になるとツバメの数がだんだんと増えてきました。そう思っていますと、もう大群になって飛び交っています。
空を見上げると数十羽が視界に入ります。そしてこの池の周りの電線の上にも数十羽が止まっています。数が多くなると私たちの前を横切るツバメたちのブーンと言う音まで聞こえてきます。
そして日が落ちる15分頃にはこの池に生えているヨシが曲がらないようにこの大群が一匹も漏れることなく、池の周りのヨシに上手に交互に止まってネグラに入ってしまいます。実に見事です。
この日照から日が落ちる僅かな時間内で、あれだけ飛んでいた数千羽のツバメがヨシのネグラに寸分たがわず入るこの見事さに舌を巻きました。都会の身近な郊外でこのような可愛い渡り鳥「ツバメ」君の大量集団移動の準備を観察することが出来ます。
この赤坂下池は大阪モノレールの「柴原」駅で下車し、徒歩で15分程度で訪れることが出来ます。
(この写真は 「マチゴト 豊中・池田 2012 8/9」よりお借りしました)
2013年9月20日