今日は猟友会で仕掛けている駆除用罠の見回り当番です。
前回の時は何も「モノ」は掛かっていなかったので、本当に見回り当番でしたが、
今回はセンサーが仕掛けてある罠から発信があったと情報を貰っていたので、
止め差しをするつもりで向かいました。
現地に着いて発信があった罠の番号を確認するとともに、
他の罠の状態も確認しなくてはと見て回ったのですが、ひとつ変な罠がありました。
罠が跳ねていてモノ(多分イノシシ)が掛かった跡があるのですが、
罠のバネは緩めて広げられてあり、なおかつセンサーだけはリセットを掛けられていた罠がありました。
モノがバネを緩めて罠を外せるはずもなく、ましてやセンサーを再設置出来る訳がありませんので
これは「人間」の仕業ですね。
しかし、私が確認した罠の番号とは一致しない(リセットされていれば表示されない)ので、
もう一つ罠が跳ねているということですね。
この不思議な罠は順番としては手前の方にあったので、
「悪さをした人間」はもう一つモノが掛かっているのに気が付かなかったのでしょうか?
それとも、もう一つのモノまで手を出していると、見回りの者が来てしまい見つかってしまうので、
手を出せなかったのでしょうか?
しかし、このような倫理観の人がいるとは嘆かわしいことです。
色々な思いが頭の中を過りますが、気を取り直して残りの罠を見ましょうか。
そろそろ発信があった罠の近くになりました。
道に変な物がありますね。
どうやら鹿が罠に掛かって転がっているみたいです。
良く見てみると、70Kg位のメス鹿
取り敢えず差し止めをしましょうか。
鹿の足からワイヤーを外してスプレーで日付を書いて、写真を撮りましょう。
しかし、70Kg位とはいえ一人で車に乗せるのはなかなか難しいですね。
やっとの思いで車に乗せました。
罠は壊れていなかったので、リセットして再設置しておきましょう。
周りで鹿を食べたいという人が何人かいたので、
家に帰って解体です。
取り敢えず内臓を取り出しましょう。
もちろん心臓と肝臓は忘れずにはずしましたよ。
内臓を取り出した後は血を流すための水洗い
皮をむいて四肢を取り、内ロースと背ロース、アバラを取った所で一休み
まだまだ、足先外しと、アバラのバラシ、足からの肉の大バラシとありますが、
一人でやっているので、時間が掛かります。
肉を取った姿です。
まだ背骨も折っていなかったですね。
一休みの後は、残っていた足先を取った後に、背骨も折って
頭と皮と一緒にビニル袋にいれて処分場に持って行きました。
家に帰って血で汚れたシートを洗って干せばもう外は真っ暗
後の作業は家の中ですね。
これでもしもう一つイノシシが有ったら、
深夜までの作業で明日の猟はお休みだったかもしれません
前回の当番の時はモノが掛かっていなかったので、家からの往復で2時間程度でしたが、
モノが掛かってひとりで解体をすると一日掛かりになってしまいますね。
今回の当番も希望休でお休みを取っておいて良かったです。