いつまでも住み慣れた地域で暮らしたい

地域密着型の介護保険制度を上手に活用する

住み慣れた地域で過ごしたい高齢者のための地域密着型サービス

2023-12-26 01:14:05 | 訪問介護

地域密着型サービスは、高齢化が進む中で、重度の要介護者なっても住み慣れた地域で暮らすことができるよう2006年4月に創設された介護保険制度の一つです。利用の対象は、事業所がある市町村に居住している要介護者が対象となっています。事業所は市町村から指定され、監督も市町村が行うことで利用者や家族にとっても安心して利用できるサービスといえるでしょう。

少人数の小規模施設や、地域住民と交流が可能な場所に施設があることで、変化に敏感な認知症の利用者でも環境に慣れやすいといえます。一人一人のニーズに合わせ、細かく柔軟な対応ができるのも、この制度の良いところといえます。受けられるサービスは、市町村によってさまざまですが、利用を希望の場合は、ケアマネジャーまたは、地域包括支援センターで確認ができます。

地域密着型サービスは10種類あり、それぞれ特徴が違います。介護職員の役割も違い、仕事内容も変わってきます。まず「夜間対応型訪問介護」は、夜間の定期巡回の他にも随時、訪問介護の対応が可能なサービスです。「看護小規模多機能型居宅介護」は、小規模多機能居宅介護と同じ1つの事業所との契約で利用でき、更に訪問看護も利用できます。「認知症対応型通所介護」は、認知症と診断された人が対象となっているデイサービスです。「認知症対応型共同生活介護」はグループホームとも言われており、認知症と診断された人の機能を活かしながら共同で生活する少人数の施設です。

他にも「小規模多機能居宅介護」や「地域密着型通所介護」、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」、また「療養通所介護」や「地域密着型特定施設入居者生活介護」、そして「地域密着型介護老人福祉施入所者生活介護」があります。


定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用料金と利用方法

2023-12-11 01:14:05 | 利用料金

月額制である、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は、利用者の負担が原則1割となっています(一定以上の所得がある場合を除きます)。この利用料金は、要介護度やサービス内容、また事業所が一体型か連携型かによっても異なるため、正確な料金は事業所への確認が必要です。

「一体型事業所」では定期巡回・随時対応型訪問介護看護で行う全てのサービス(定期巡回・随時対応・随時訪問・訪問看護)を提供し、「連携型事業所」では訪問看護サービスを連携している先の事業所が行います。

2021年4月時点の利用料金の一例として、一体型・連携型で訪問介護なしの場合は、要介護度1で5,697円、要介護度2で10,168円、要介護度3で16,883円、要介護度4で21,357円、要介護度5で25,829円となります。次に、一体型で訪問介護もありの場合は、要介護度1で8,312円、要介護度2で12,985円、要介護度3で19,821円、要介護度4で24,434円、要介護度5で29,601円です。連携型で訪問介護もありの場合は、要介護度1から4で2,954円、要介護度5で3,754円の追加料金が発生します。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用するためには、まず地域の役所もしくは地域包括支援センターへ、「介護保険要介護認定・要支援認定申請書」「介護保険被保険者証もしくは医療保険被保険者証」「主治医意見書」の3点を提出して申請します。そして要介護認定を受けたら、ケアマネジャーと共にケアプランを作成し、その際に定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用したい旨を伝えましょう。最後に事業所を選択し、契約が完了すれば、サービスを利用できます。定期巡回・随時対応型訪問介護看護について、もっと詳しく知りたい方は、http://teiki-houmonkaigo.comを参考にされてください。