主務やってました里信です。この度引退しました。
ここまで頑張ってきた3年と3か月の練習の長さと比較して、七帝戦の2日間のなんと短いことでしょうか。その2日間だけで柔道がおなか一杯になるんだから、すごいですよね。当分稽古はいいかなあ。他の4年目さん頑張ってくださいね。
先日、澤田さんと石川さんに聞かれたことがあります。「なんで続けてくれたの」
その時はちょっと適当に答えましたが、明確なエピソードがあります。
澤田さんのチームが始まって、2週間ほど。70キロほどの自分と比較して、80、90キロの同期はガンガンパワーをつけて、正統派の七帝柔道を邁進し優勝への戦力になっていきました。そんな中、そんな同期を封じ込めるためとはいえセコイ手しか思いつかない自分。そんな手使えないしなあ、とか正統派から離れていく自分に対しちょっと後ろめたい気持ちがありました。
そこで坂田さんの何気ない一言。「ルールの範囲内なら自由にやっていいよ」
そこから、澤田さん、石田さん、石川さんにも似たことを繰り返し言われました。
最終的には試合前の監督、コーチの指示も一言だけ「自由に」のみになりました。
だから4年目になって意識したことは1つ。楽しい練習の雰囲気を作って、自由な北大柔道部の雰囲気を続けることでした。休憩とか練習以外で楽しいのは簡単ですけど、練習中に楽しいのは難しいですからね。厳しく真面目に練習したかった同期の皆さん、ごめんなさい。
下級生の皆さん、ぜひ楽しさを享受するだけでなく、楽しさの生産者になってほしいです。3連覇は誰もやったことがない怖さがあるし、途切れる怖さもあると思います。楽しくやればなんとかなります。
北極だか南極だかの民族は、深い氷の裂け目を渡る前に、5分くらい嘘でもいいから笑うらしいです。
それでは、また、どこかで。