怒れない辛さ

2010年05月11日

ちぐはぐな会話と長い沈黙の後、

「・・・ごめんなさいね、年齢制限があるので」
「分かりました。お手数をおかけしました。それでは失礼します」

・何なんだ、この会社・・・
・求人誌にちゃんと年齢制限ありって書けばいいのに・・・
・っつーか、年齢制限っておそらく言い訳なんだろう、会話が成り立ってなかったものなぁ・・・

2010年05月12日

　今日はお薬(今回は足りない分[リフレックス、トレドミン、スローハイム、サイレース]だけ処方してもらいました)とカウンセリングの日でした。

「先生、私そんなに変ですか? キモい(気持ち悪い)ですか?」
「どうしたのです、急に」
「インターネットでもキモいと言われ、リアルでも奇異の目で見られるのですが、どうしたら良いんでしょうか?」
「・・・そういう風な状況になった時、○○さん(私の名前)はどういう気持ちになりますか? そしてどんな事をしますか?」
「笑う(苦笑する)しか無いですね」
「どうして"笑う"のですか?」

「世の中の人々に100%の期待を応えられる人はいないでしょう。自分に対してアンチは必ずいると思います。そのアンチの人達に好かれようと努力する時間は人生50年、80年ではあまりにも短いと思います。だから(自分自身を道化として)笑うしか無いかなぁ、と」

「怒らないのですか? そういう失礼な人々に対して」
「失礼なのは確かですが、そもそも私自身が世間様と何かがずれているから"変だ"、"キモい"となるのだと思います。私自身が(その人達に対して)変わらなければなりません。それに・・・」
「それに?」
「もう怒るという事は忘れました」
「忘れたのですか?」
「忘れたと言うか、あまり怒った事が無いので感情に任せると自分が何をするのかどうか分からず自分自身が怖いのです。多分、手加減を知らないので最悪な結末をむかえるかもしれません」

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「ちょっと話を戻しましょう。薬の副作用が強くドライマウスになってしまうのでGW中は少しお薬を控えたと」
「はい」
「その時はどんな感じがしましたか?」
「結構イライラしたり、何だかとても嫌な気分でした。色々と。ただ、薬の副作用が無いのでドライマウスは解消されました」

「お話を聞く限り、ドライマウスを取るか、イライラを取るかみたいな、なんだか天秤にかけているような感じがします」
「そうです」
「それではナカナカお薬を止めるわけにはいきませんよね」
「そうです。私にとって薬は"箍"(読み:たが)みたいなものです」
「箍ですか」

「前の先生にはお話したような気がするのですが、私には"怒り"の感情が無いというか、"怒り"や"ストレス"を薬によってギュッと封じているのです」
「"怒り"を抑えるというのは大変なストレスですよね」
「でも、もし箍が外れてしまったら・・・と考えると、そちらの方がよほど恐ろしい事だと思います」
「ただ、いつまでもためておくのは良くないですね」
「そうですね」
「それでは次回から○○さんの"怒り"とか"ストレス"を少しずつ溶かしてみましょう」
「分かりました」

　そんな話をしているうちに時間いっぱいで終了の形となりました。