アイデアリズム idealism daydream

カウンセリング×うつ病×三者面談 その4

[前回から]

 帰りの車の中で父は「別の病院へ行こう」と言い出しました。
 どうしてそんな事を言うのかと聞くと、

「○○(先生の名前)は金儲けしとる! 最初小さい病院だったがどんどんデカくなっとるけんな! わしは○○を信用出来ん!」

 おいおい・・・今まで先生の説明を全然聞いておらず、ただただ金持ちに対するヒガミだけで判断するのかよ・・・

「でも私は近くの病院でセカンド・オピニオンを既に受けてて、その病院でも同じような薬を出すって言ってたよ」
「その病院は脳外科じゃろ、精神科じゃないけん」
「じゃ、聞くけど脳外科の先生は脳みそをいじくってるのに精神について何も知らないわけ?」
「そんな事は知らん! とにかく別の病院いくからな」

 と言って、私を隣町の新しく出来た精神科へ連れて行きました。

「ここは評判が良いらしいけんな」

 新しく出来たばかりの病院に評判もクソも無いような気がするのですが、おそらく父は「新しく出来た病院」と「新装開店のパチンコ屋」を同系列で考えているみたいです。

 その病院は完全予約制で予約自体が既に1ヶ月ほど埋まっているそうです。父と受付の人が何やら面倒くさいやり取りをしています。

「予約っていうけどな、初診に予約も何もないじゃろ!」
「申し訳ないのですが、初診の方も予約を取っていただかないと・・・」
「実はな、○○のところに通ってるんだが、わしゃ、どうも○○を信用できんけんな、こっちに来てみたんじゃがの」
「それでは"紹介書"か何かをお持ちですか?」
「そんなのは知らんがの、本人(私の事)は○○のところでええと言うて聞かんしの」

 なんか堂々巡りでどうしようもなく噛み合ないやり取りなので、仕方なく私が話に加わる事にしました。

私:「さっき三者面談をしたところです。私は○○先生を信頼していますし治療法もあっていると思うのですが、父はただ○○先生の事が嫌いなだけのようです」
受付:「そうですか・・・ご本人さんも納得されているようですし、当医院をご利用される必要は無いかと思いますがいかがでしょうか」
父:「そうは言ってものぅ・・・」
私:「他の患者さんや受付の方に迷惑です。帰るよ」

 と強引に話を終わらせて、この場を離れました。

「田舎帰るか?」
「どうして帰る必要があるん? この間帰ったばかりじゃん」
「田舎に帰って2、3日ボーッとしてたら治ると思うんじゃがの」
「父さんには田舎は故郷だから良いかもしれないけれど、私にとって田舎の家は知らない町で暮らすのと一緒だよ。それに・・・」
「それに?」
「田舎の家を散らかすの、そろそろ止めてくれない? 帰るたびに掃除や洗濯をやんなきゃいけないじゃん。疲れるところだよ」
「そりゃ、野良仕事するけえ、汚れる」
「汚れたら掃除をすればいいじゃんさ・・・子供じゃないんだし・・・」

 まぁ、とどのつまり私の父は「私のストレス要因の一つ」だったりします。
 こればかりは本人(父)さんの自覚が無いから治らないね、と。
 結局イロイロやってみたけれど家族にさえ理解されない私・・・そんな今日この頃。
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