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君の名前で僕を呼んで

2019-05-26 00:00:26 | 映画

イタリアの陽気で長閑な大地の空気感と、太陽。気候が成せる果樹園の自然が舞台で
ああ、イタリア料理って美味しいもんなーーーー。って思いながら観ました。

が、この話、そういう話じゃないw

序盤、ローマ時代の石像描写が出てきて、はぁ?と思っていたが

うら若き巻髪の少年エリオが出てきて、美少女と戯れとったんかい!?って感じから
ザアメリカ人!っていう長身の兄さんオリバーが家にやってきて。。。。

毎度、個人的に食事シーンがすごく好きですね。若干蠅が飛んでるんだけど、田舎ってそんなもんで。
俺の祖父母が暮らしてた愛媛県の山も、そういえば、常に蠅がいたし。

アプリコットのジュースがまた、美味しいそうで!

更に、夏休みなのか、川や、家のプール?あれ。すごいね。避暑地っていうか、イタリア世界の長閑さが良く出てて、
自転車で、都心?町?に行くとかの風景。途中、どこかのおばさん家で水をいただくとか。

古き良き日本にもありそうな世界観が、夏休み感が出てて、夏好きな自分にはとても好ましい描写が多かった。

そして、まったくタイトルはどういう事やねん?と。サブタイトルも?なんだけど。
序盤から、大学教授の助手で来たオリバーには、絶対、帰る日があるじゃん。ええ。終わりがあるんだよエリオ君。

最初のうちは、ぶっきらぼうなアメリカ青年と、ちょっと10代の若い青い情緒不安定な少年がなついていく展開は、まぁ手に取るようにわかるわけで。
特に、一人っ子っぽいから、恋やら愛やらッていうより

ブラザー的愛情

そうだねー。兄弟的な愛情でもっと素直に早く仲良くなればいいのに、と。

それにしても、オリバー、は昼間よくチャリで出かけてたけど、どこに何しに行ってたんだろ?
エリオも夏休みなんだ?ろうから、ずっと一緒に行けばよかったのに。

雨の日に、オリバーを待ちわびて玄関で座ってる姿はもう、耐えられないくらい痛ましく刹那な状況。
多分町にいるから、行けばええのに。

I Saw Him Standing There/Tiffany
いつしかエリオはずっとオリバーを見てます。まさに↑曲の感じ。

オリバーのダンスはなにですかね?1983年だから、ああいうダンスセンスなのかなー?w
だいぶ笑われてるみたいだけど、あそこで上手にHip Hop踊られたら、まぁそれはまた違うわけでw
あの髪型といい、短パンばっかりといい、オリバーの無頓着なあたりの男気が兄さん風だよなー。それでいてアメリカン人なおおらかさっていうのも相まって。
アーミーハマーは、これは当たり役ですね。当てに寄せたのか。声がもう、兄さんじゃん!w Laterっていい草より、発声や話し方が威厳に満ちててめっちゃ兄さん。

中盤からもやもやし始めるエリオ。美少女のガールフレンドの存在が粗悪になったりするんだろうなぁ、と思ってたら
やっぱり!でも、優しい少女ですね。エリオを励ます少女のやさしさも、これまたせつない。

また、果物のエロスシーン。確か、神話系でもそういう話ってあったよね。
だから、果樹園からの果物シーンが魅せる情景って、やっぱり人間の精神であったり肉体を表現してるんだろうなぁと思ってたけど。

狂おしいほどに、オリバーになつきたいエリオと、かわすオリバー。
パンツかぶったりとか、は微笑ましい。脱いだ水着だけのカットとか、エロスではないのに、そういう叙情めいたカットが秀逸ですね。

そんで、エリオも。
はっきり言ってるような、言ったような、でも、何を言わんとするのか?っていうシーンが続いて。
明確に気持ちを伝えていくエリオなんだけど、そうなると、オリバーがなんだかかわしてて。
あーーそうなんかー。っと思ってたら!

ラブラブになんねん。
おそっ。後ちょっとしか日あれへんのちゃうの?

しかも、そうなった割には、お互いツンデレw
ま、そういうところが、かわいらしいんだけどね。桃をつかっての行為後の戯れとか、慰めとか
昼間町に帰り支度のオリバー追いかけていくとか。

はじめっからそうしとけや!

って思う私ですがwその後も、路上でいちゃいちゃ。
父母も認知の。途中、父母とエリオの親子関係みてると、まだまだ子供と思ってて、多感な少年、まして一人っ子だからっていう

何がどうでも、この子の心がハッピーならそれで由

っていう親御心がありますね。
17歳くらいなのに、父母とべたべたくっついたりしてるから。えーなんなん?それ。

そして、いよいよクライマックス。
帰る日、ちょっと違う町からの帰米をするオリバー兄さん。
想いが相思相愛になったから、残された時間が二人のためだけにあって、とてもキラキラしていて、楽しそうなオリバー。
なぜか、訪れたであろうショットがネガ描写で、短いながらも濃縮した時間であったと思わせる反面、ネガ!だから、どこか悲愴めいてて。

Could've Been/Tiffany
て感じで。

夜中、街角で、再びダンス!を見れるとは思いませんでしたが、再びあのダンスを。
でも、別に、そこでエリオ残して、見ず知らずのおばさんと踊ってる場合か!っつー。

しかも、酒飲んでたのか?変なダンス見せられたからか、残された時間をそんなんに使われたからかで、ゲロ吐いてるエリオ。
そりゃ吐くわーw
何日あったんでしょうね?二人の世界。時間は。 まったくもって原作を読みたくなるじゃないか。

I Think We're Alon Now/Tiffany

サントラBGMこれでいいと思います↑って。Tiffanyの曲がどハマりする映画ですよ。

楽しかった分、お別れは辛いよね。電車で見送るエリオは気丈にふるまうも、ちょっとツンデレ。
オリバーのほうが、兄さんなのに、つらそうなお別れシーン。
でも、その後、のエリオはボロボロでしたねー。迎えにきてって泣きながら母に電話って。。。。子供なら子供らしく
もっと効率よく駄々こねればよかったのに。

そして、時がたち。えええ、そんなに寒そうなん?イタリアの冬。
大きなヘッドフォンをきき、舞うように軽いステップで椅子に座るエリオ。オリバーに教えてあげればよかったのに。

そして、電話がなる。オリバーから結婚するかもしれない、報告電話。
するかもしれないっていう段階で電話かけてくんの?????はぁ?って思うけど、なんなん?それ。

そして、再び、テンション落ちのエリオ。
いくらか父母が味方とはいえ、現実は何もかわらんよねー。ここから泣きのシーンが長いけど、なんだか、その

情緒のあがりさがりが、実直に出てて、うまいんだか。ほんとなんだか、みたいなテンションで、さすが欧米のエンタメやな、と。
ハッピーハヌカ♪なんて、呑気な父母と、夕飯支度の背景との対比描写が、より物悲しい。
オリバーの結婚報告で泣いてるのか、オリバーとの思い出がよみがえり、現実にいないのが儚くて泣いてるのか。

ここ近年、ボーイズラブの「オッサンずラブ、抱かれたい男NO,1に脅かされてます、昨日何食べた」と、相対する作品でしたね。
個人的に読み作品って、物悲しいのが好きなんですよ。漫画にしても。映画も。
昔、恵比寿ガーデンシネマってのがあって、そこ、こういう淡い儚いヨーロッパの映画がけっこうあったんですよ。
なんか、そういうフィルムの色が出てましたね。

僕自身の10歳から21歳くらいまでの、なんかもう、自分の存在が無としか思えなかった日々が
懐かしい情景なんですよねぇw こういう物悲しい世界観。そこで、このキャラクターはどう乗り越えるんだろう?!
時系列が逆なのに、終わった事ながらwどう乗り越えるのが良かったのだろうか、と自分に課する想いで観れるんだよねぇ。

恐らく、これ観てる人みんなエリオな気分なんだろうな。最後のオリバーの切ない目で車窓からフレームアウトとか、かなり印象的ですね。
しかし、君の名前で僕を呼んで、、っていうシーンが何回かあって呼び合ってたけど

おもしろいか????なw
えええどういう満足になんの?自分の名前を呼んで、なら、まぁ普通だけど。

面白いことに、原作の1部でしかない今作品。続編が期待できそうな感じの噂がありますね。
ネタバレ読んじゃったけどw この2人での演技力で見せて欲しいですね。

映画終わって、いよいよ、サントラ入手しました。
これからの夏に良さそう♪

 

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