ここで、カウンターに使った、タモ材についてウンチクを少々
タモはモクセイ科の広葉樹で北海道・長野県以北の本州北中部に分布します。
直径1メートル位の大木に成長します。

用途は家具材、ドア枠材、造作材、フローリング、ダイニングテーブル、カウンター材、集成材など幅広い用途があり、特に洋間関係の内装材や家具材はナラと並んで有用な北海道を代表する広葉樹材です。
さて、縁あって我が家にやってきたこのタモ材、基部で直径が約1メートル、年輪から推定すると、樹齢約500年くらいでしょうか?伐採されて何年かはわかりませんが、乾燥の度合いから想像すると、相当な時間が経過していると思います。側面の耳の部分に凸凹としたふくらみがたくさん見えますが、これが、タモの特性で、年輪にゆがみが出来て、天板上面に綺麗な杢目が現れます。

この耳の部分の凸凹と天板上面の綺麗な杢目 これが銘木の魅力です。
実は、この耳の部分を見るために、工務店の社長様の血のにじむような努力がありました。
材木店でこの板を買ったときには、この耳の部分に厚さ約4㎝ほどの樹皮が付いていました、これを耳を傷つけないように剥さないとこのような綺麗な耳は現れません。樹皮を水に濡らせて、少しづつ剥いでいきました。乾燥が十分でしたので、余計に手間がかかりました。
本当にお手数をおかけしました。ご苦労様でした。
みつろうワックスを塗って磨きました。木目が引き立って一際綺麗になりました。
