この車両はンの字マウントの車両です。
全てのパーツは持ち込みで、当店で推奨しているパーツとは違うのですがンの字マウントの様子が判ります。
当店の主な推奨パーツは
アルミラジエターは約36mm厚まで
インタークーラーはARC製
エアクリーナーBOXは純正
この電動ファンはモーターは前期、ファン(羽根)は後期なのですが何やら可笑しいのです・・。
モーター軸はグラグラでした。
フレームも、他店でアンダーパネルを付ける為に削られて剛性不足に。
外の腐食も酷い。
恐らく内部も・・。
写真の箱の下にビニールテープの破片が・・。
驚愕の事実が・・。
後期用ファンが付いていたのは良いのですがビニールテープをアダプターとして使用されていました。
恐らくその状況からファンがブレを起こし、さらに剛性の無いフレームと干渉し軸ブレを起こしたと思われます。
だから中古持ち込みや他店のパーツの取り付けは怖いのです。
当店での作業の場合、この部分はアルミのアダプターを制作し取り付けいたしますので、ファンが干渉したりモーターにトラブルがでない限りは軸ブレは起きません。
見えづらくてすみません。
下からラジエター、パワステクーラー、エアコンコンデンサーです。
写真左が前側
電動ファンを外すと判りますね。
写真右側が前側
この写真から、上から見るとほとんどノーマルレイアウトに見えますよね。
水温を優先するに辺りエアコンコンデンサーを上げている為、エアコンコンデンサーに後付けのファンがついています。
ちなみにどちらもお客様のご依頼です。
(エアコンコンデンサーとラジエターコアの隙間をノーマルと同じくらいにすれば後付けファンは必ずしも要りません。)
このレイアウトの利点の一つですが、他のレイアウトとは違いエアクリーナーはいつでも純正に戻せます。
これが問題になったアンダーパネル。
この写真の穴は当店で以前対策したものです。
お客様が安易に付けた結果、エアコンが効かない、水温が・・。
それはそうですよね。
塞いでいるのだから。
そのアンダーをつけるためにファンフレームが削られてしまっていました。
この様に中古を組み合わせたり何も考えないで付けたパーツが弊害を及ぼします。
これも、もうひとつの弊害の写真です。
むき出し系のエアクリーナーをつけた為にタービンの寿命が早まってしまってしまいコンプレッサー側からオイルが吹き出してしまい滲み出ています。
(ノーマルエアエレメント以外は純正タービンの寿命は縮まります)
しかし、お客様は決して壊そうとしているではなく部品を頂いたりつけたいが為、良かれと思い取り付けを優先し、結果的に寿命を縮めたりトラブルを引き起こしているのが判ると思います。
殆どの相談がこのケースに当てはまります。
また、中古車を購入した場合は最初からこの状態に陥っている車両が多く見受けられます。
何度も言いますが、中古は新品を超える事はありません。
また社外品がいくら優れていてもその取り付け方法や使い方によっては全くの逆効果になる事もあります。
社外部品を考える際はその部品だけに注視するのではなく、その部品から見る全体の構成や逆に全体の構成から見る部品の機能を考えると必然的に迷わず選択出来ると思いますので参考になさって下さい。
