今日、新4年生の子の自宅学習を少しだけみてあげた。
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日本に生まれながらも、両親が日本語を母語としない彼は日本語がやはり心許ない。
話している時はいたって普通の小学生だが、ひらがなを思い出しながら書く。
3年生の復習の同音の平仮名の選択問題に戸惑う。
「お」と「を」の使いわけも難しい。
「を」はくっつきの「を」だよ。単語の頭や真ん中には来ないよ!と教えてあげたが、そもそも、単語の頭や真ん中って何?
学校生活では日本語を使っている。
でも、このステイホーム期間中はどうしたって日本語を使う場面は減ってくる。
それでも、お母さんに言われるし、一生懸命に宿題に取り組んでいる素振り。
成績が良いはずはないが、仕方がないとあきらめている。「いいの!いいの!」
でも、お母さんに言われるから宿題はする。
でも、お母さんはその宿題ができているのかどうかを判断できない。
そんな彼がぽつんと言った。
「休校長引けばいい!って思ってるのはオレくらいかなぁ…」
私、「何で?他にもいるんじゃない?宿題は嫌だけど」
「Oは早く学校行きたい!って。オレはお母さんが色々言わなければずっと家でもいいなぁ〜」
友達もいるし、学校にもちゃんと居場所もあるんだといいな…
自分の輝ける場所を探す!なんてことは中々に難しいことだから、好きなことを先ずは見つけて欲しいな〜
ところで、私はどっちだっただろう?
私の子供達はどっちだっただろう?
休校長引けばいい!って思ってたかな?
早く学校行きたい!って思ってたかな?
幸いにも私の親は所謂放任主義だったのだと思う。子供の将来なんて深く考えていなかっただけかもしれないが、ラッキーだった。うるさく言われた覚えはないし、塾も自ら行きたい!と言い出していたくらいだ。それにはちゃんと理由があって、地区の学校の男子は皆丸坊主で、自分が坊主になるわけでもないのにそんな学校へ行きたくない!と思ったのだった。
塾に通い、一人で都内へ電車に乗って模試を受けに行く。なんて事も小学生の頃からやっていたが、何がきっかけだったか、ある日面倒になって受験をやめた。
今考えると、母親が面倒になったんじゃないか?とも思ったりする。
まぁ、ともあれ公立中学に通うことにして、今の私がある。
そんな母親に育てられた子供達もまた、自由にやってくれている。
父親は厳しく育てられたらしいが、完全に反動が出ていて、好きにすればいい!と実に淡白な事を言ってはいる。それでも気に入らない事があると態度が悪くなる。言葉で伝えることが実に下手なのである。そのくせ、自分で気付いてそうして欲しかったなどと言う。
実に我儘である。好きにすればいいなんていいながら、結局は自分の考えているように行動してほしいと思っているのだ。
子供がある日、今まで打ち込んできたものをやめた。私も流石に狼狽えたが父親はその頃から精神に不調をきたしてくる。
今はしっかり立ち直っているようだけど。
でも、自分の思うようになって欲しい願望を捨て切れてない様子がそこ此処に見え隠れする。
ま、そんな父親は置いておいて(置いておくのか…)どっち派だったろうな〜?
しかし、それにしても自由に伸び過ぎなのは庭の藤だなぁ
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