映像のセットって面白いよね。
舞台とはまた違う美術さんのこだわりに、いつも夢中になってしまう。
舞台には舞台の、映像には映像のこだわりがあり、ウソがある。
ウソと言うと聞こえ悪いかな?
でもね、これが大事だったりするわけよ。
たとえば先日の芝居で
玄関のノゾキ穴をのぞくシーンが何度もあったのだが
実はこいつが大ウソ。
実際には穴など開いてなくて、銀色に光るボルトが埋め込まれているのみ。
いくらのぞいても何も見えない(>。<)
でも客席からはちゃんと穴に見える!
本当に穴を開けるより本当の穴に見えるから不思議。
他にもわざと本物通りにしないことで、より自然に見せる技っていろいろあるのよね(感心)
客席からの目を意識して作られる舞台に対して
映像はカメラ(を通した客の目)を意識して作られる。
ドアップになることもあるから、細かいところも気はぬけない。
でも映らないとこはわやくちゃ(笑)
わやくちゃ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/58/09d988253226193e3fb1524ad38f7c8a.jpg)
わやくちゃ→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/79/e5964934454d63062754329d1dfe21ff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/17/98b5b24ca81aab43092b0589fa4ea488.jpg)
カメラ位置が変われば、映り込む風景も変わる。
「ちょっと壁、邪魔」と言われれば
壁をはずす美術さん。
「ここ、廊下がほしい」と言われれば
廊下を作る美術さん。
シーンに合わせての素早い動き。すごいよな。
カッコイイ!
たくさんのスタッフが「ウソ」を、「リアル」に見せるために走り回る。
そだね、それは「ウソ」というより、見せる技術!いや、魅せる技術だ。
そんなこんなで、もちろん私も頑張りました。
さて、どんな風に仕上がるのかな?
やっぱ物作りは面白い・・っす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/29/9ebce35580b7ccd911520a36519f2343.jpg)
セットの居間。ここで家族のお話が繰り広げられたのだ。
あ!お父さんはセットじゃありませんよ!