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いまいま草evol Level4

唐招提寺のトルソー

わけありまして 週末実家に帰ってました
半日ほど時間に余裕が出来 奈良に行ってきました

平城京遷都1300年に沸く奈良 
普段見れない秘仏も特別開帳で観れるもんですから


まずは佐保路の三観音を拝観
海龍王寺の十一面観音です 凛々しい青年風の仏像です

次にこれは観たかった 法華寺の十一面観音です
本来菩薩(観音菩薩)以上の仏には性別がないのですが
日本で指折りの美人仏像です 後背の華も特徴的です
モデルは聖武天皇の奥様 光明皇后とも・・・

気になる人は 下記にアクセスしてください
http://www.kairyuouji.jp/kannon.html

さらに穴場の不退寺で白い聖観音と五大明王王を見学
伊勢物語の作者 在原業平ゆかりのお寺です


そして30分かけて円成寺に移動 
大仏師運慶の若かりし頃の作品 国宝大日如来を拝観

密教界では最高位の仏様 大日如来らしく荘厳で
それでいて若かりし運慶のエネルギーを感じさせます
遠くても見に行ったかいありました
さらに本尊の阿弥陀も平等院風で素敵です
http://www.naranet.co.jp/cgi-bin/yak-ken-l.asp

そして今回の最大の目的 1300年にあわせて修理が
終了した唐招提寺に向かいました。
なんだかんだいって多分始めてやと思います。

修繕なった金堂でまずは 廬舎那仏 千手観音 薬師如来
さらに四天王 梵天 帝釈天を見仏

講堂で弥勒如来の丈六仏(座って2.5mくらい)を観ました

やっぱり仏像をみて 大きいって一番インパクトなんですね

その次に色彩の美しさや時間の風化ですこし寂れた姿に
日本の仏像好きは感心があるのですが

最近はそこに美人さとかが価値観として入っています

まあ唐招提寺の金堂の仏像はでかいです



最後に新宝蔵に行きました 
そこに唐招提寺のトルソーが展示されています。

”トルソー”ってのは、人間の頭部・腕・足・脚を除いた
胴体部分のみを造形した彫刻。

つまり唐招提寺には頭と手と足先がない仏像があります
残っている部分の衣服の感じで 如来立像です

残された部分があまりにも優美な姿なので
重要文化財に指定されています

あまたの研究家が本来の姿を想像し その姿に魅了されました
わたくしも魅了されてしまいました。

仏像ってのは パトロンがいて初めて製造依頼が出され
運慶や快慶 定朝などの仏師が作成されるわけです
ある程度パトロンの意向が仏像には反映されるわけです

だから美人の仏像とか でかいヤツとか 怖いやつが出来る


このトルソーには 私達がパトロンになれ
自分なりの仏像を想像できるのが魅力なんだと思います

長くなりました
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