ハニカムシェードリモコン解析の備忘録
一条工務店の電動ハニカムシェード。
無線式のため市販のスマートリモコンでは遠隔操作できませんが、
無線⇒赤外線に変換するための機器「IR-RF-converter」を作るための道のり。
( IR=赤外線 RF=無線 の略です)
分解したリモコンからRF信号を取り出す事に成功しましたが、
”学習リモコン”とするには毎回分解するわけにはいきません。
解析した信号から逆算して受信機を絞り込んでいきます。
ハニカムシェード用の周波数は315Mhz(正確には314.84Mhz)ですので、315Mhz用の受信機を十数種類の受信機を購入し、それぞれテストしてみました。
その中で何種類かの受信機で反応がありました。
不思議なのは同じモジュールでも電源電圧が5vタイプと3.3vタイプで反応が分かれたことです。とりあえず動いたので詳しくは調べませんでしたが、一番感度が良く動いたのは「HG213A(右下)」で、次は「LR33B(右上)」が使用可能で、左の4個は使用(受信)できませんでした。(残りは捨ててしましました)
"正しく受信できる受信機”を見つけられたことで、次のステップに進めます。
マイコンはesp8266を利用して開発を進めたのですが、世に出回っているRF学習プログラムはすべて正しく受信できずに終わりました。
原因を調べるためにプログラムを読み解くと、原因が見えてきました。
無線信号にも赤外線と同じように送受信のためのルールがありますが、こちらも”一条ルール”なのか独自のタイミングでプログラムされているようでした。
この”一条ルール”がRF学習プログラムのテンプレートから逸脱しているので反応しない。という結果でした。
テンプレートに無いならテンプレートに追加すればいいと少しプログラムを変更しましたがこれでも反応が無い。
さらにプログラムを読み解くと、主にスタートビットのタイミングに制限がかかっていました。
それ以外にもいくつかの条件に引っ掛かり、ノイズとしてはじかれている様でした。
おそらくRF学習プログラムは市販によくあるRF送受信機に合わせてプログラムされているが、”一条ルール”がこれから大きくかけ離れたことで受信できなくなっているようでした。
この後かなりの時間をかけて数種類のRF学習プログラムを読み解き、独自に一条用テンプレートに対応したプログラムを作成しました。
いつも便利に使わせていただいているライブラリがどれほどありがたい物かがよくわかりました。
(ライブラリ=簡単に言うとスマホのアプリ様な物で、インストールすることでいろいろな機能を簡単に使えるようになるプログラム)
その後、独自に組み直したプログラムと受信機「HG213A」を合わせることで、ハニカムシェード用リモコンから操作用信号の受信に成功!
これでリモコンを分解せずとも信号を受信できるようになり、ハニカム学習リモコンが作れる!という状態まで来ることができました。
ここまでで約2年が経過しており、ほとんど諦めかけていた頃でした。
年末年始の休みを利用してがっつりプログラムに没頭した結果です。
※プログラム・電子工作は完全に趣味で、すべて独学の為に時間がかかっただけです。
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