在宅医療を支える仕事

~往診と訪問診療のハナシ~

往診や訪問診療に同行する看護師の役割

2022-06-24 10:14:56 | 往診

看護師というと病院やクリニックの中で働くイメージがありますが、往診や訪問診療に同行する看護師にも注目が集まっています。

地域包括ケアという考えが広がる中で、医療や介護を受ける人が可能な限り住み慣れた地域で、自立した生活を送れるようにするシステムが構築されつつあるのです。

そのため、医師や看護師が患者宅などを訪問する機会が増えています。

つまり、看護師が活躍できる場所は、病院やクリニックの中だけではなくなってきていると言っても過言ではありません。


そこで、往診や訪問診療に同行する看護師にはどのような役割があるのか、気になるところではないでしょうか。

往診や訪問診療では、医師に同行することが基本です。

医師の指示に基づいて血圧や体温などのバイタル測定を行い、血液検査に必要な採血を実施します。

また、診療の補助や処置として、胃ろうや尿カテーテルの交換なども担当します。

さらに、看護師の視点から療養上のアドバイスを送ることも大切な役割です。

往診や訪問診療もチーム医療の一端であることから、ケアマネージャーやヘルパーなど他職種との連携も欠かせません。

連絡ノートを作成したり、電話などで連絡を取り合ったりすることも大切な仕事です。


訪問時以外でも患者に関する情報を収集して、それらを診療に役立てていくようにします。

往診や訪問診療のスケジュール調節や物品の手配、患者やその家族への連絡など、スムーズに往診や訪問診療を行うための準備作業も重要です。

このように、患者の在宅療養をサポートするために、色々な役割が与えられています。


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