いそのかみ

いそのかみふるき言の葉知らざれば学びてときに詠まむとぞ思ふ 和歌のWEBクイズとときどき自作短歌

六百番歌合 勝敗判定クイズ 春①

2011-08-15 06:43:50 | クイズ 六百番歌合
歌合とは、歌人たちが右と左に分かれて、出された題にしたがってそれぞれ歌を詠みあい、優劣を判定する遊びです。

この六百番歌合は、鎌倉時代に行われた、史上名高いものです。
それぞれの歌の勝ち負け(左、右)引き分け(持)を判定してみませんか。

一応、判詞(審判=判者のことば)も載せておきました。原文ではありますが、参考にしてみてください。ただし、明らかに勝敗について触れている部分は割愛してあります。

今後問題を作成しだい順次更新、下の題にリンクをつけていくつもりです。

題一覧

元日宴
余寒
春水
若草
賭射
野遊

雲雀
遊糸
春曙
遅日
志賀山越
三月三日

残春

朝まだき清らに咲ける朝顔をつらつら見るにしくものぞなき

2011-08-11 03:54:41 | 自作短歌
朝まだき清らに咲ける朝顔をつらつら見るにしくものぞなき

それにしても最近暑いですね。
そこで「秋暑し」を折り句にして一首詠みました。

柿若葉根津の坂にぞ萌ゆるなるながめつ行かばしづ心なし

2011-08-10 23:20:28 | 自作短歌
柿若葉根津の坂にぞ萌ゆるなるながめつ行かばしづ心なし

兼好法師は「夜も涼し寝覚めの仮庵手枕もま袖も秋のへだてなき風」と詠んで、お米を無心したそうです。
この歌は「よねたまへ」の折句になっています。

これにあやかって私も「かねもなし」と折り句を作ってみました(笑)

滝つ瀬に神遊ぶらむ遠つ島秋立つ空にうるま思ほゆ

2011-08-09 23:10:16 | 自作短歌
滝つ瀬に神遊ぶらむ遠つ島秋立つ空にうるま思ほゆ

西表島にあるカンピレーの滝には「神の座」という意味があるそうです。
行ってみたいとは思いながら、いまだに沖縄(うるま)には一度も行ったことがありません。

唐辛子口こそ燃ゆれおそれ入る鼻の奥にもしかぞ効くなる

2011-08-08 23:04:30 | 自作短歌
唐辛子口こそ燃ゆれおそれ入る鼻の奥にもしかぞ効くなる

本歌「世の中よ道こそなけれ思ひいる山の奥にも鹿ぞ鳴くなる」(藤原俊成)

明易や虫にさゝれて空を見る

2011-08-07 20:27:53 | 自作俳句
明易や虫にさゝれて空を見る

明易や虫さゝれして空を見る

とするかどうか迷いました。結局「虫にさゝれて」のほうがなめらかだろうと思って投稿しました。

明易や虫さゝれして白む空

もどうかと思いましたが「明易し」と言っている時点で早朝の薄明るさは言っているので二回も言う必要はないという結論に達しました。

やすらけき眠りを得るもままならで蚊の鳴くを聞くあかつきぞ憂き

2011-08-07 06:16:59 | 自作短歌
やすらけき眠りを得るもままならで蚊の鳴くを聞くあかつきぞ憂き

当初は

やすらけき眠りを得るもままならで蚊の鳴くを聞く夏のあかつき

としました。もっともこちらも捨ててはいません。
しかしハイクブログに投稿すると「蚊」と「夏の暁」が季重なりになってかっこ悪いので修正しました。
別に短歌なので季重なりは気にしなくてもいいのですが…

とヾろくや滝殿けぶる朝ぼらけ

2011-08-06 20:26:19 | 自作俳句
とヾろくや滝殿けぶる朝ぼらけ

滝殿をけぶらす音の高さかな

2011-08-06 20:26:09 | 自作俳句
滝殿をけぶらす音の高さかな

轟音を立てて流れ落ちる滝

行く夏や白雲うつす玻璃の塔

2011-08-05 13:34:12 | 自作俳句
行く夏や白雲うつす玻璃(はり)の塔