薫風かおる皐月の空を
悠々と旋回する鳶が見下ろす
その下を現美新幹線が通り過ぎた。
ラッピングされた車両
車内にはアートの展示、
現代美術をまとった新幹線車両ということらしい。
現代美術の定義は難しいが
同時代性を求め、
古典的な美術や芸術概念に
囚われない前衛的なおかつ
斬新な芸術表現を「現代美術」と呼ぶらしい。
美術館に並ぶ絵画や彫刻を鑑賞するといった
固定的な観念の外で
軌道車にそれを持ち込んだこと自体も
新しいといっていいだろう。
アートへの関心の敷居を下げるといった意味合いにおいても
それなりに意義はあるのだろうが、
思うに、まだまだ平面的な芸術展示に留まっており
もっと斬新な何かがあったのではと
多少の不満はあるが、
お固い企業がここまでやりだしたと言うことでは
一応の評価をしたい。
Posted by I.Tachi at May 3, 2016