世界の中の極々小さな断片

田舎暮らしの日常と地元を走るローカル線を短いエッセイと写真で綴る。
※ブログのタイトルが変わりました。

奥会津をゆく

2016-05-02 15:28:03 | 日記














































































































































































































































































































五月になったとはいえ、
小雨の降りしきる休日に
奥会津を訪れた。
時より強い雨あしと風が冷たく感じられる。

ここ会津では
全国的にはもう散ってしまった桜も
まだチラホラと見うけられる。

会津地方の南西部に位置し
美しい景色が広がり、
山間の中心を流れる只見川の流域に連なる集落。
冬には日本でも有数の豪雪地でもある
この一帯もまた、過疎が進み
年老いた人々が守り続けている側面もあるようだ。

今回の旅の振り出しは
会津地方の中心である会津若松から出発した
只見線を途中の会津坂下から追いかける旅となった。

会津盆地の西端に広がる会津坂下。
この街の塔寺駅を過ぎ
七折の峠を登り始めると、
なだらかだった会津盆地をあとに
やがて奥会津と呼ばれる地帯に入る。

会津から只見を抜け魚沼を結ぶ大きな国道を逸れ
山間へと伸びる道へと入ってみた。

落葉広葉樹が生い茂る豊かな森。
只見川へと注ぐ支流の清らかな流れ。
守り続けたい美しい日本の風景が広がっていた。

うっそうとした森林を縫うように
木立に見え隠れすように只見線は峠を越えると
やがて本流の只見川の川筋にへばり着くように
線路は伸びていた。

蛇行する川の流れを縫うように架橋が掛けられ
只見線を追いかける写真家には
もってこいの題材となっている場所も多いと聞く。

なるほど、今日のように雨に煙る
山並みを背景にした、その景色は圧巻でもある。

新緑と豊かに流れる川が織りなす
ダイナミックな景観。
また、長閑な田園を抜けて行く只見線は
様々な顔を魅せてくれる。

今日は短い時間ではあったが
なかなか濃い一日であった。

また、いずれの日にか再び訪れたいと思った。

先の大雨で寸断されたまま、
いまだ復興のめどがたたない只見線。
一日も早い前線開通を切に願う。







Posted by I.Tachi at May 2, 2016









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