年老いて腰が曲り、
身体の動きもままならなくとも
毎日のように畑仕事に精を出す
そんなお年寄りが田舎には沢山いる。
苗や種を買い、肥料も買ってまく。
手間や経費を考えれば
野菜などスーパーで買った方がよほど安い。
それでも自分で育てる。
それは新鮮で美味しい野菜が食べられることは勿論だが
それだけではない。
長年の身体に馴染んだライフワークなのだ。
どんなに体調が悪くても
自分の育てた作物が気になり、畑へと足を運ぶ。
それが生き甲斐でもあるのだ。
作物づくりは天気まかせ。
焦ってもしょうがない。
収益や出来以前に畑で汗を流し丹精をこめて
野菜を育てることが生きる喜びになっているのだろう。
ばあちゃんやじいちゃんが育てた野菜。
それはやっぱりおいしい。
そんな家族の声があれば尚更。