Dutch Oven =ダッジオーブン。
以前よくキャンプに行っていた時期がありました。
キャンプの楽しみと言えば食事。
普段家では出来ない豪快な料理を作るのも楽しみでした。
その時に大変重宝したのが、このダッジオーブン。
オーブンという名の通り炭火を下と蓋の上に乗せればオーブンとして機能します。
その他煮物、焼き物、揚げる、なんでもこなす優れもの。
その上、厚い鋳物製なので丈夫なのでキャンプの様な
アウトドアで乱暴な扱いでも平気なのがまた頼もしかった。
そもそも、このダッジオーブンアメリカの西部開拓時代に盛んに使われ、
長い移動の野宿(キャンプ)はもちろん
普段の生活にも調理器として大変活躍をしたようである。
なぜこの調理器がDutch Oven=ダッジオーブンと呼ばれるようになったかは
「オランダ(Dutch)系の移民が売り出した」とか
「オランダ(Dutch)の鋳造技術を利用したため」とか、
当時イギリス人が皮肉をこめて模造品を「ダッジ」と呼んでいたとか諸説あるようです。
しかし、いずれにせよDutch=ダッジはオランダを指すようです。
Dutchといえば“Dutch Account”や“Dutch Treat”と言う言葉があります。
これは直訳すれば「割り勘」のことである。
この言葉のようによくオランダ人はしばしば「ケチ」であると言うようにいわれますが、
服装などでは派手なモノを好まず、上質なものを長く愛用する傾向があり
また、住まいに対する思いも強く家や家具なども大切にするようです。
このように普段の生活は質素であり倹約家ではあるのですが
しかし、寄付には惜しまないという一面もあるようです。
人道主義において政府が発展途上国の援助や難民受け入れも寛容で、
外国の飢餓救済や災害や紛争などの援助を呼びかけると
たちまち援助金が集まるようです。
ダッジオーブンか逸れてしまいましたが
いまも我が家で活躍するこのダッジオーブンも
かれこれ20年は使っているでしょうか。
いまは野外へのお出かけの機会はなくなりましたが
薪ストーブという良き相棒と活躍中です。
まだまだ、長い付き合いになりそうです。
こんなことからもモノを大切に長くつき合う
言ってみればDutch精神が息づいているのかも知れません。
これから、寒い季節に向かい、
暖かい料理作りに益々出番が来ると期待しています。