世界の中の極々小さな断片

田舎暮らしの日常と地元を走るローカル線を短いエッセイと写真で綴る。
※ブログのタイトルが変わりました。

故郷は遠くにありて

2014-03-01 22:24:12 | 日記































ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや

ひとり都のゆふぐれに

ふるさとおもひ涙ぐむ

そのこころもて

遠きみやこにかへらばや

遠きみやこにかへらばや

室井犀星「小景異情ーその二」より





今や遠くの故郷も思い立てば

あっという間に帰れるようになりました。

しかし、これは距離や時間ではないのでしょう。



故郷に背を向けた時に誓った想いが

帰る道を閉ざしている者もいるんでしょう。

故郷は何があろうと戻る人を待っています。



帰れるその日を・・・。



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