盆踊りはもともと、死者の供養のために行った行事のひとつである。
お盆に戻って来る祖先の霊を迎え、念仏を唱えながら踊ったもの。
後にこれが、ブームとなり激しい踊りや衣装に趣向を凝らし
やがて、芸能的な要素が強くなって来る。
だから、現在も商店街や町のイベント的な要素が強いのも頷ける。
東京のお盆は7月であるが、地方はこれから。
わが地域でもこれから市内各所で催されるが、
この踊りの中心に置かれる櫓の上で
音頭とりの生唄で皆が輪になり
周りながら老いも若きもご先祖さまも踊り歩く。
年に一度の来世と今生の巡り会い。
この輪の中に先祖さまも、そっと加わり踊っているのかもしれない。
もしも知らない人と輪の中で目が会ったなら、
それは、そういう方かもしれない。
その時は優しく微笑みかけてみよう。