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外遊びの記録

富士山 須走口頂上 〔 3711m 〕スノーボード滑降

2013年06月03日 | バックカントリー

篠崎先生が亡くなってからひと月が経つ。HPを見てルートの参考にしていただけに他人事とは思えなかった。そんななか6月中旬の富士山の記録を見つけた。僕も・・・。

4:45 出発。落石注意のためヘルメットを着用する。登山道を行くと1時間ほどで雪が出てきた。6合目まで登ると森林限界を超える。本6合。振返ると雲海がすばらしい。

8:00 7合。登山道を横目に雪面を直登。本7合。白い山、青い空、そして雲海でいい気分。

10:30 8合5勺。もう直登はムリ。登山道に戻る。尾根筋はときおり強風のため耐風姿勢をとる。

12:30 頂上。浅間大社奥宮に着いた。裏に回りこみ噴火口を見る。対面に剣ヶ峯(3776m)    が見える。今日はここを頂上とする。こちらは標高3711m。さあ、どこを滑るか。末端で雪が残っているのは沢筋だけ。先端の長さはまちまちなので滑るラインで滑走距離が変わる。登ってきた所より右寄りのほうが長く滑れそうだ。頂上直下は雪がないので板を持ったまま滑り出しポインドで移動。板を組立て、準備をしていると二人組のボーダーがやってきた。話かけてみると、ここには良く来るらしく、先週は吉田大沢で滑ったとのこと。やはり右寄りのほうが雪は多く、見えている範囲ならどこを下りても須走直登登山道に帰れるらしい。彼に一番右のコースはどうかと尋ねると問題なく帰れると太鼓判。ヨッシャ!コースは決まり。

13:20 スノーボード開始。雪良し、斜度よし。雲海に飛込む感覚。

14:10 滑走終了。思ったより下まで滑れた。一服して周りを見渡すと、黒い砂に黒い岩。まるで別世界だ。宇宙を感じつつ下山にかかる。

今度は左方向に向かって行く。かなり下った所でどうも道が違うことに気付く。このまま行くと直登登山道には行けそうにない。GPSがあるから帰る方向は分かるのでそのまま進む。雲の切れ目から目差す駐車場が見えた。まさしく進行方向だ。さらに下ると藪が出てきた。ヤバイ!!背丈より高い、密度の濃い藪なので板を持っていてはムリ。よくよく地図を見ると、進行方向には沢があるようだ。藪の中の沢。危険だな。せっかく下ってきたのに登り返すのは勇気がいるが、がんばろう。今度は右へ右へ登る。いつかは登山道が見つかるはず。問題は車の中に携帯とランプを忘れてきたこと。暗くなる前に下りないとヤバイ。こうなると気分は道迷い状態。さっきまで身近に感じていた富士山が今は遠い存在に見える。あんなに遠かったっけ。ヤバイ、ヤバイと思っていると焦っちゃイカン。タバコ吸って落ち着けと言う自分がいて、タバコ吸っているとタバコ吸う暇あったら歩かないと・・・。と言う自分がいる。こうなるともうパニック状態だね。GPSを見ると登山道まで100mもない。藪を越えれば道があるはず。藪がジャマして尾根を越えられないが1ヵ所背丈の低い場所がある。木をかき分け、板が引っかかりながらも高場から見るとあった。あそこが出口だ。

16:00下山道につながった。さすがに疲れたなぁ。

17:00車に到着。


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