スマホと過ごす余生

全国の食マッチングフォーラム2006(その2)

午後からの福井栄治氏の講演概要を紹介する。  

「野菜ソムリエの美味しい経営学」

これからの食産業に求められるもの⇒マーケッティング
マーケッティングの定義を次のように考える⇒安定的な利益を生み出す仕組みづくり

商品カテゴリーを3分野に分けて考える。

分野        シェア    コーヒーショップ例   特徴
①ラグジャりー  0~1%   ホテル       歴史、希少性、ブランド力
②スペシャリティ  20~30%   スターバックス     指名買い、わけあり
③コモリティ  70~80%   ドトール      価格、企画で動く

コーヒーショップを例に挙げると、①、②、③、の原料コストの差は殆どないかも知れない。
それらの違いは、トータルロイヤリティの差⇒ファンの存在の差。
業界で、もっとも安価な原料コストが維持できると思えば、③でも良いが・・・・・・。

これからの日本の食⇒
高度の進化を遂げた文化を持つ社会では、スペシャリティが重要と成る。

これからのお店⇒
自分の店は、①、②、③、のどのポジションにあるのか?
お客様からどのポジションにあると思われているのか?
店で働いている人はどう思っているのか?
自分はどうありたいのか?
⇒そのための店舗のあり方はどうなのか?

差別化・こだわり・わけあり、どうすればこれらが機能するのか?
⇒情報伝達:目的はお客様に伝えること、だが社内でどの程度伝わっているか?
        数値化した情報は伝わりやすいが、ポップ、セルフサービスでは難しい!
⇒第三者性:そうだよね、と納得してもらうことが出来ているか?
        消費者が賢くなり、プロモーションに乗らなくなった。
        無意識の内売らんがためのプロモーション=広告が効かなくなった。

これからの食生活のキーワード:
20世紀⇒胃袋を満たす。
21世紀⇒心を満たす。

心を満たす食産業⇒参加型コミュニティ⇒双方向の情報交換
例えば:
・農家の思い⇒質問⇒会話⇒感想⇒参加  多方向・多次元のコミュニケーション
・認められたい⇒役立ちたい⇒社会との接点=自分が考えたレシピを食べた人との交流

安全と安心
・「安全」は100%確保できるか⇒現在の社会では困難!
・「安心」は100%確保できるか⇒信頼という形で可能性は生まれる!

福井氏の講演を以上のように受け取った。
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