第4話(話しあちこち脱線するので、かなり長い上にたぶん読んでいるうちに
親戚関係がこんがらがります。笑)
私の母は、4人きょうだいの4番目末っ子。(と言っても下の2人は双子なのですが)
姉、兄、、姉、母、の4人きょうだいだった。
私が小さい頃は母の3姉妹は、よくそれぞれの家を行ったり来たりする仲良しで。
私の母方4きょうだいの子供は、(私含めいとこ)全員で8人いた。
母の一番上の姉の子供(あひるのいとこ)はあひるより全員年上だった。
その母の一番上の姉の子供は3人。一番年下の従兄があひるの7歳年上だった。
7歳年上は従兄とはほとんど共通点がない。
あひるが小さい頃この従兄はもう専門学校生だった。
専門学校生は小学校低学年から見たらあり得ない大人だった。
親戚が集まり、いとこで会うことがあっても、
私は歳の近い従兄(母の双子の子供)と仲が良く、いつもその従兄にべったりだったので、
歳の離れた従兄と会話は、親戚が集まっても、ほとんどすることは無かった。
当時、その歳の離れた従兄は自分でアルバイトもしていたしよく東京などにも遊びに行っていた。
着るものはいつも(今もあるけど)VANという、あひるよりちょっと上の当時の若者に流行ったブランドで。
お洒落な人で通っていた。
ずっと歳は離れているのですが、子供心にも、この従兄は親戚の中で顔は一番カッコイイ。と思っていたし。
実際その従兄はバンドもやっていて、いろんな会場を借りて
コンサートなどもしていてファンもそれなりにいて。
かなり女の子にもててる。という話しを聞いていた。
伯母も若いとき、なんのかは知りませんがモデルをしていたとかで、
当時の写真を家に飾っていたりしたし。
その伯母&その子供たち(あひるのいとこ)は、親戚の中でも
みんな服のセンスなども良く、ここの3きょうだいはお洒落でした。
それに刺激されそれより年下のいとこたち(あひるを含め)は、
だいぶ、その大きないとこたちの服のセンスを真似ました。
あひるは女の従姉に刺激を受けました。
当時まだ茶、金以外、色のついた髪を染めている人なんてみかけませんでしたが、
従姉は髪の毛を紫に染めていました。(今はご高齢の方がよくしていますが)
綺麗な紫のテクノっぽいおかっぱのような短い髪はすごいと思ったし💦
とても綺麗でカッコイイ。と思ってみていたものでした。
実際従姉は美しいお姉さん。でした。
(その従姉にあひるも可愛いビキニをもらったり洋服をもらったり。
マニキュアの綺麗な塗り方などを教えてもらったりしました。)
話しは戻ります。
その日・母の一番上の姉(伯母さん)の家に母と遊びに行き。
家にいたのは、その伯母さんと母と双子の伯母さん。母と私。の4人だった。
居間の隣は従兄の部屋。日中だったので従兄は学校だろうか・・いない。
母たち姉妹は私のことは当然放置でおしゃべりに夢中。
隣の従兄の部屋は、ふすま4枚を開けてあり母たちがいる、居間と続く。
私は、一人で、その両方の部屋を行ったり来たりして遊んでいた。
従兄の部屋にはたくさんのギターやエレキギターが、ギターを立てる受け台の上に
立てかけられ畳の上にずらっと並べられていた。
私はとってもそれに興味があった。
とっても、とっても触ってみたかった。(あひるまた始まったぞ爆笑)
私は、ギターの前に膝をつく。マジマジとギターを見る。
私が静かになったので、母たちはなにかを察知したんだろう〜。
母が隣の部屋から叫ぶ。(ふすまの影なので、あひるの姿は見えない)
「○○(あひる名)〜○○ちゃん(従兄)のギター絶対
触っちゃだめよーーー」
私答える。「うん・・。」
「わかってるほんとにだめよーーー」
私は答える。「うん・・。」
だから低学年は〜触るな。と言われたら、触りたくなるのだ。
どうして大人はそれをわかってくれないんだろう。
もう遅い・・。あひるは無言で、ギターを触り始めていた。
あーあーやっちゃった。って感じである。
母がまた叫ぶ。
「ほんとにだめだからね〜触ったら○○ちゃん(従兄)に
怒られるんだからね」
母が半分笑いながら叫んでいる。
そしたら、双子のおばさんも笑いながら言った。
「そうだよぅ壊したら○○(あひる名)怒られるよぉ」
それに続けて一番上の伯母さん(従兄の母)も爆笑しながら言った。
「そうだよ壊したら・・○○(従兄)にすごく
怒られるからねぇぇぇ○○(従兄)恐いよぉぉぉぉ」
その瞬間・・。
触っていたギターの弦が・・切れた(爆笑)
いいや・・もしかしてあれは、外れただけだったのかもしれないが
小学校低学年は、弦がどうのこうのなんてわからない。
どうしよう。壊した・・・・・壊した・・・・・壊した・・・・・。
このときのあひるは、素直に壊した。ことを母に告げた。
すると大人3人は、かわるがわる、言った。
母はもちろん、その時点で赤鬼に変身している。(爆笑)
「あ〜あぁぁぁほんとに壊しちゃったの〜
触っちゃだめって言ったでしょなにやってんの」
続けて伯母2人は笑いながら言った。
「あ〜あぁぁぁ○○ちゃん(従兄)に怒られるんだ」
「○○ちゃん(従兄)怒ったら〜恐いよぉぉぉ」
私の気持ちは恐怖でどん底になった。(笑)
「壊したーーー○○(あひる名)怒られるよぉ」
「見つかったら・・○○(従兄)にすごく怒られるだろうねぇぇぇ」
「あ〜ぁぁ・・・・○○(従兄)ちゃんに会ったら謝らなきゃねぇぇ」
「○○(従兄)恐いよぉぉぉぉ」
大人3人に重ねて言われ、あひるの中でこの従兄は、もう、この瞬間から
恐ろしく恐い恐い存在になってしまった。
それでなくても私は幼い頃かなり、シャイだった。
今では考えられませんが写真を撮られるのも大嫌いな子供だった。
カメラに向かって笑ったりなんて絶対できなかった。
(歳の近い従兄が、笑って言いました。「○○(あひる)小っちゃいとき、写真撮ろうとすると
魂取られるみたいに嫌がってたもんなぁ~」爆笑)
すごく恥ずかしがり屋だったのだ。
そんな子を大人がよってたかって、脅してはいけない・・。(笑)(笑)(笑)
それから私は思春期を過ぎ、大人になって行くわけだが、このギターの持ち主従兄とは
その一件から一切話さなくなっていた。
他のもっと年上の従兄とは話すけれど、その従兄とだけは話さないのだ。
(向こうも無口でシャイ。ってのもあったからなんでしょうが・・)
子供の時に、恐い。と思ってしまったトラウマは消えない。
もちろん、爆笑していた親たちは悪気など全くなく、私のそんな気持ちなどなにも知らない。(笑)
今は東京だか埼玉だかに住んでいるその従兄に、おととし、親戚のお葬式で数年ぶりにあった。
そのとき伯母さんなども一緒にいて、私は従兄に初めてその話しをした。
小さい頃、ギターを触り、母や伯母たちに散々言われ、怒られる。と思い
そのことが、どれだけ恐かったか。
そして、その従兄とだけ話しができなくなってしまったこと。
すると、従兄は合点が行ったとでも言うように爆笑し始めた。
「そうか〜〜〜そういうわけかぁ〜〜〜
俺、ずっと不思議だったんだよぉ
なんで・・○○(あひる)が、俺のこと無視するか
そうかぁ〜なーんだ。そういうことか〜
やっと疑問が解けたぞぉ
子供を脅しちゃだめだろうなぁ・・○○(あひる名)〜
そうか悪いのはこの人たちかぁ〜」
従兄は、伯母さんたちを指刺した。(笑)
伯母さんが言う。
「え〜そんなことあったっけ〜おばちゃん、覚えてないんだけどぉぉぉ」(笑)
何十年ぶりに私は従兄と普通に話しをした。
従兄は「そうだったのか〜そういうわけか」
「話さなきゃわからないことってあるなそうかぁぁ」と何度も繰り返していた。
この歳になり誤解がよーやく解けた。(笑)
そして私は普通に話せた・・。
小さい頃私はほんとにシャイで、こわがりだった。
知っている人の前ではあり得ないお転婆なのだけれど、
おもいっきり内弁慶な女の子だった。
いつも母のお尻の後ろに隠れ、少しだけ覗いているような子供だった。
おどかされることが大嫌いだったし笑われることも嫌いだった。
小さい頃。
親戚みんなで、ボーリングに行った。
ボールが重くて、投げる。ということができなかった。
レーンのギリギリまでボールを運び、私は転がした。
弟たちは、投げることができるのだが、私には重くて、できなかった。
すると大人はみんな笑った。
母も笑った。私はボールを転がすたびに笑われた。
大人たちはボール転がす姿が可愛い。という意味で笑ったのだろうと今なら
わかるのだけれど、そのころは笑われたことで、私はすごく傷ついていた。
それから私は、ボーリングは一切しなかった。子供時代、学生時代いつも見ていた。
みんなで、行っても「絶対にしない」と言った。
母親はこういうところでも私のことを。
一度いや。と言い出したらテコでも動かない子。そう思っていたようだ。
そんなわけで。
20歳過ぎるまで、ボーリングをしたことが無かったので
今では普通にやりますが、ボーリングはあまり慣れていません。(笑)
母はけっこう、そうやって無意識のなかで、悪気も無くむずかしいあひるの(笑)
子供心を傷つける人だったし・・。(笑)
お嬢様の末っ子だったし。
くじ。の時みたいに、怒ると赤鬼によく変身したしぃ〜
でもそういう相手の気持ちをよくわからない(笑)親を持つと。
その子(あひる)は。
自分の子供の気持ちは、絶対わかってあげる。と思いながら育ちます。
今自分の子供たちを育てた日々のこと思い起こすと。
私の子供の頃と比べたら、私と比べほんと。いい子で育ってくれたと思います。
我が子自慢みたいですが私の子供のときなんかより、ほんとにずっと聞き分けのいい、
優しい子にみんな育って行ってくれたと思います。
だから・・・。
私の母は、母。あのキャラで・・たぶんよかったのだと思います。
4話続いた、怒られ話。
よーやく。おしまい・・・・・。
こんな中で・・・私の現在の性格は作られたのだと思います。
そしたらねぇ・・・・・・こんな大人ができあがりましたぁぁぁ
そして・・私は・・・こんな今の自分がぁ・・実は・・・。
けっこう好きなのでした・・・。にっ。(笑)