先日、ミスドで。
ぶどうソーダを飲みながら、スマホを見ながら時間を潰していた。
徐々にお客さんが入って来て。
お客さんはみんなそれぞれ、一人でスマホを見たり、
友達とおしゃべりしたりしている。
席は2人がけみたいなのが、8個くらいしかないので、
ほとんど埋まった。あまり広い店内ではない。
私は、道路から見える、一番隅に席を確保していた。
小さなミスドの、上から下までガラスの
ウインドウの端の席・・そこでスマホを見ていた。
私の隣のテーブルに、私と並ぶ形で、男の人が座ったのは気配でわかった。
でも、別に隣に興味はないので、隣の人の顔も一度も見ずに私はスマホで。
今大騒ぎの、た○じんさんの話しを見ていた。
た○じんさんのお嫁さんはた○じんさんと結婚する前にフランス人と実は結婚していて・・。とか。
今のタイムリーな話題は、外人さん。
(まぁ・・その前にその人合わせて4人と結婚して、次、た○じんさんと結婚したらしいけど)
男の人が隣に座って、10分くらい経っただろうか。
「すみません・・・」
隣の人がなにやら、私に話しかけて来た。
言葉のニュアンスがなにやら違うな・・・と思いつつ。
スマホから目を離し・・顔をみあげると。
私の目の前にいたのは、外人さんだった。
外人さんのテーブルの上には、日本語の文が載った教科書。
筆記用具、漢字をたくさん練習しているメモ帳、辞典。
ペンシル片手に、教科書を指しながら、私にこう聞いた。
「私は日本語を勉強しているのですが・・
ちょっとわからないところがあります。教えてもらえますか・・」
その人は、その教科書の、わからないところをペンシルで追いかけながら
私に質問しだした。
文には、こんな感じのことが書いてあった。
○○は・・・○○だもんね。と言った。
外人さんが言う。
「この、もんって言うのは、どんな意味なのでしょうか・・
辞典で調べても。もんって言葉が出て来ないんです・・。」
もん・・・
ものすごく、難しい質問である。
とっさに、この文の、もんを説明しようとしても、思いつくものではない。
私の頭はフル回転を始めるが・・ちぃーーーっとも良い説明が浮かばない。
「ええっと・・・どう言ったらいいかなぁぁぁ・・・
うーーーーん・・・困ったなぁ・・・。
ええっと・・「○○だもん。」って言葉、聞いたことあります
たとえば、女の人とかが、「これが、いいんだもん」とか」
外人さんが言う。
「あーーはい。あります。」
「それと一緒です。特に意味のある言葉ではないと思います。
話し言葉というか、「○○だよね」と「○○だもんね」と言うのは
ほんとは同じような意味なんですが・・「○○だもんね」は、
もう少し、くだけた言い方かな・・
くだけた。って意味わかります
知ってる人と話すような・・・。」
難しい。
もん。を説明するのは、本当に難しい。
「丁寧語ではないんですね」
「丁寧語ではないですね。うんと・・会社とか、上の人に、だもんねは使わないです。
親しい人とか、知ってる人とかに、だと思います。」
「親しい人にしか使わないんですね。わかりました。
ありがとうございます。」
「いいえ・・・」
ほんとに、その答えで良かったのだろうか・・・
私は、また、自分のスマホを見ようと・・前を向きかけ・・話しが途切れた。
するとその人がまた話しかけて来た。
「日本語の勉強してるんですけど、日本語は難しいーですねぇぇーー。」
メモ帳に、びっしり漢字が丁寧に書いてある。
「でもすごいですよぉ・・こんな文字よく書けますね。
これ、癖って字ですよね
たぶん、日本人でも、突然、この文字書け。って言われたら、書けない人
たくさんいますよ~」
「そうですか・・ありがとう。」
外人さん「今日はなんでここにいるのですか」
私「歩き疲れたから休んでるんです」
「お仕事なんですか今日はお仕事お休みなんですか」
その人は、いろいろ自分の説明をしだした。イギリスから来たこと。
(確かに・・その人の持っていた小銭入れのようなものは、イギリス国旗柄だった。)
以前は、今私が住んでいる場所に住んでいて、今はここに住んでいること。
(以前住んでいた場所が、私が今住んでいる場所。それも偶然だった。)
その人は、自分の国の話しをしだし・・私のことなどもいろいろ質問して来た。
「イギリスって、ものすごく甘いビールがありますよね」私が言うと
その人は言った。
「ぼくは、お酒は・・飲めないんです。」
私は最近、テレビでNHKのマッサンを観ていることもあるが、
そのちょっと前から実は、イギリスのお酒が大好きになっていて。
なんだか、イギリス話しをする人が私の前に突然現れるなんて、
私にとって、いろいろタイムリーすぎるのだ。
ほんとに今、一番、自分的話題のイギリス。の人。が出て来るのは、
あまりにタイムリーすぎる。
ただ・・私の人生、こういうタイムリーなことってのが、ほんとによく起きる。
思っていたことが、一週間くらいあとに、テレビに出てきたりとか。
なにか、人生って、自分の頭の中と繋がっているような変な気持ちに、たまになる。
私はイギリス人をよく知っているわけではないけれど、
この人と話したことで。イギリスの人の印象がすごく変わった。
外人さんが言う。
「あーーー私、5時に人と待ち合わせしてるんです。だから、もう行かないと。」
私も言う。
「私も行かなきゃないんで・・」
そのまま、バイバイするつもりでいたのだけれど。
一瞬無言でなにかを思いついたようにその人が言う。
「今日は楽しかったです。ありがとう。
私は、○○○○○○と言います。名前教えてもらえませんか」
「えっ・・・名前ですか・・」
こんな、全く関係のない知らない男の人に突然話しかけられ、
名前聞かれて教えるなんてのは、(だから10代のナンパじゃないんだから)
日本人同志じゃありえない(しない)展開だから驚くんだけど。
でも、外人さんだとちょっと事情が違うと思う。
相手は遠くから日本に(が、たぶん好きで)来ている外人さんだ。
相手が名乗っているのに、私がだめです。というのも可哀想な気がした。
「うんと・・・△△△(あひる本名)です。」
「Oh~△△△(あひる名)~」
その人は時間がないことに気づいたのだろう。あと数分で5時だ。
パタパタとテーブルの上を片付けながら言う。
「あの・・ごめんなさい△△△(あひる名)はライン、やってますかー
ラインやっていたら△△△(あひる名)のライン教えて欲しいんですけど。」
私はますます驚く。
ラインを教えろと
さっき初めて会ったばかりの隣に座った、全く見ず知らずの人だよ。
「ラインですか・・・」
困る。ちょっと困る。いや・・かなり困る。
「ええっと・・・ええっと・・。やっているんですけどぉ・・・・
でも。ごめんなさい。ラインはだめです。
ライン、だめなんです。教えられません」
すると・・・。
その人は、日本語を考え抜いたよう・・な。顔のあと、言った。
「じゃぁ・・ごめんなさい。メールならどうですかメールなら
教えてもらえますか」
日本人だったら、全く知らない他人のアドレス突然聞くも。
ありえない・・・・
けどぅ・・・。
最後にその人は、「短い時間だったけど、楽しかった。ありがとう。
△△△(あひる名前)~see you~」と私に言い、席を立った。
私は、ろくに英語も知らないので、「see you~」と同じく返事しておいた。
そして、別れたわけだが・・。
私は、本当に英語ができない。
今日このsee youが、気になり出し、ネットで調べて見た。
good-byeとsee youってどこが違うんだろうかと・・。
そしたら、こういう意味だったみたい。
その人の中で・・この短い時間で、私は親しい人に分類してくれたらしい。
なんで。ここでイギリスの人とこうやって話しをすることになったのだろう。
本当に、私にはこういうタイムリーなことがよく起こる。
予知能力(笑)とも、ちょっと違うと思うけど。
ほんとにいろんなことが、タイムリーなのだ。
一体これはどういうことなのだろう。
袖擦りあうも他生の縁というから。
こんな袖擦り合っただけ。みたいな人も、もしかすると
前世のどこかで、すれ違っていたのかもしれないね。