
この仕事をしていなかったら、筋を通して人に対峙することは無かったかもしれない。
自分の無知を恥じることはなかったかもしれない。
身を律して努力することは、避けたかもしれない。
仕事のシーンに応じてあり方を変える、つまり、いろんな役割を演じることは、自分の中の様々な面を引き出す。
良いにつけ悪いにつけ、また、知ってか知らずか、随分、いろんな自分がいることに気付く。
沢山の役割を背負って、生きる。
誰しもが、そうだ。
物心つけば、知恵がつけば、お母さん向けの自分、お父さん向けの自分、近所のオバサン向け、知らない人向け、
祖父母向けやら、好きな友達、嫌いな友達向け、あっという間にいろんな自分を身につける。
いや、赤ん坊でも既に、いろんな顔を持つ。
関わりあって群れて生きるヒトならではの、生きる能力。
演劇は、演劇人だけのものではない。
私たちは皆、人生を通じて演じ続ける。
それは、自分を掘り起こし続けることでもある。
想像性豊かに、新たな明日の人生のワンシーンを真剣に演じれば、人生は上達してゆく。
そして、時と場合に応じて真摯に変化できる礼儀やマナーといった、関係の潤滑油としての思いやりに至る。
この夏休み、子どもたちは、たくさんのシーンを真剣に演じているだろうか。
8月26日から28日まで、2泊3日で焼津青少年の家で、演劇をツールにした面白い企画がある。
声を出す、感情を伝える、心理をうかがい知る、演劇には、ヒーリングやセラピーとしての要素もある。
観ることでも可能だが、若者たちには、是非、体験して欲しい。
〇中高生のためのコミュニケーション演劇教室(PDF)~静岡県演劇協会
http://plaza.across.or.jp/~h-taka/2007WorkShop.pdf
「中高生のためのコミュニケーション演劇教室」'07 主催/静岡県演劇協会
二泊三日のワークショップ。
ゲームとステージづくりを通して、コミュニケーション力と表現力を磨きます。
3日目には、家族も招いて発表ステージも開催します。
8月26日(日)~28日(火) 於/焼津青少年の家 講師/静岡県演劇協会認定講師チーム
参加費/12000円(宿泊費・資料代・保険料) 対象/静岡県内の中高校生
応募締め切り 8月15日(水)
●氏名、住所・電話番号、学校・学年、保護者名、生年月日、自己アピール(長くても結構)を明記して、
下記までお送りください(郵送、FAX、Eメール、どれでも)
静岡県演劇協会事務局(掘池) 〒422-8043 静岡市駿河区中田本町46-2
090-6803-9382 FAX/054-283-7358 Eメール h-taka@po2.across.or.jp
後援/静岡県教育委員会 静岡県文化協会 日本演劇教育連盟 静岡あーとファクトリー

毎日の繰り返しに、鬱憤がたまる。
平凡なリズムに、生きている実感が薄くなる。
ありうることだ。
夏は、祭りが劇場だ。
清水みなと祭りは今夜から。
今年は60周年、港かっぽれが始まって20年、そして、大御所400年祭記念。
〇清水みなと祭り公式サイト
http://www.minatokappore.jp/
清水の皆が、一人一人、できることを探し、自分たちで作り上げる心意気は、60年間変わっていない。
小学生も、次郎長道中の合間に行う餅蒔きの餅を袋詰めしている。
我等が祭り、我等が誇り。
キップのよさと意気の良さは、港町ならではなのだろうか。

*8/4追記
演じる、と言うのは没頭することでもある。茂木健一郎さんのウェブログの[劇的感動]を見つけた。面白い。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/08/post_0036.html
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