
10月1日から一般提供の緊急地震速報は、既にモデル地区などで試験提供されている。
今回の地震において、情報が発表された際に、それを受けた行動についてのアンケート調査が経、気象庁から発表された。
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気象庁では、平成19年(2007年)新潟県中越沖地震の際に、地震の検知から3.8秒後に緊急地震速報の第一報を発信しています。
上記地震発生時の緊急地震速報利用状況について、緊急地震速報の先行利用機関等に対して行ったアンケート調査結果から、
緊急地震速報に基づいて揺れに備えるための行動や機器の制御等を実施した主な事例についてまとめましたのでお知らせします。
■平成19年(2007年)新潟県中越沖地震における緊急地震速報の利用状況について
http://www.jma.go.jp/jma/press/0708/02b/20070802chuetsuoki_riyou.html・・・・・・・・・・・・・・・・
主な利用事例としてPDFファイルに記された表から抜粋してみてみよう。
〇新潟県北蒲原郡聖篭町のコパレントマテリアルでは、17秒前に受信。
<対応>
工場従業員の作業中断と、安全な場所への移動。
〇新潟県新潟市トータルライフサービスコミュニティでは、音声ガイダンスの鳴り始めから約10秒後。
<対応>
屋外の子どもを屋内に避難させ、揺れに備えた。
〇新潟県新潟市秋葉区パルコミュニケーションズでは、オフィスで十数秒前に受信。
ただし休日で無人の為、自動で業務用の携帯メールに転送。
揺れが始まって約十秒後に受信。
<対応>
揺れている最中ではあったが、揺れの予測がつき、判断できた
〇長野県松本市役所では、22秒前に一報受信、15秒前にアラーム報知。
<対応>
職員向けの庁内放送に基づいた行動。
・職員は机の下に隠れるなど
・来庁者には、高等で、警告と危険物からの退避を指導
〇長野県上田市丸子地区自治センターでは、約30秒前に受信。
<対応>
有線放送で知った市民は、
・身構えた
・ガスの元栓を締め、机の下にもぐりこんだ
・子どもたちにタンスなど倒れるものから離れるように指示 など
〇東京足立区立千寿本町小学校は40秒前に受信。スポーツ大会実施中の体育館にも緊急地震速報が流れた。
<対応>
体育館では、みな、重心を低くするなどして揺れに備えた
〇東京東武鉄道は30秒前に受信→列車を減速または停止
〇東京東急電鉄45秒前に受信→列車無線で緊急停止指令を自動送信、運転士が緊急停車
〇東京国立病院機構災害医療センター52秒前に受信→エレベータ、館内放送、自動ドアの機器自動制御
〇東京帝国ホテル約56秒前に受信→36基のエレベータは最寄の階で自動停止。
他、関東・中京でおよそ40秒前に受信し、安全対策を採った。
7月24日に暫定で発表された内容より、若干詳細になっているので、参考に。
■平成19年(2007年)新潟県中越沖地震における緊急地震速報の利用状況について(暫定)
http://www.jma.go.jp/jma/press/0707/24a/chuetsuoki_riyou.html
緊急地震速報にも限界がある。
確かに間に合わないところもあるだろう。
しかし、今回なるほど、と思ったのは、パルコミュニケーションズの事例。
揺れている最中であっても、どのくらいの揺れが来ていると分かることが、
安心材料として、或いは冷静になったり、判断をもたらす一助になりそうだということ。
緊急地震速報を聞いて、あわてる、パニックになるなどの心配が聞こえていたが、
かえって知ることで対策に向かわせる一面も、見せてくれたかに思う。
性格や、日頃の備えも関係しているのかもしれない。
大規模な地震が発生した時には、火には近づかず、揺れが納まってから火の元を確認する、もしくは消火するのが安全策。
揺れている最中は、身を守ることが先決。
しかし、消火できる火の元にいた際に緊急地震速報が聞こえれば、事前に対応できる。
今回の事例のように、揺れの最中でも知ることが出来たら、その間に消火を始め策を思考できるかもしれない。
次の行動を思い描く能力を、緊急地震速報がもたらすかもしれない。
そう、期待したい。
■緊急地震速報について
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/index.html

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