J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

ここに幸あり

2006年10月17日 | Weblog

世界が注目する、12月10日の地球規模の授賞式。
その受賞者の発表も、にぎやかに取りざたされる。

ノーベル賞の価値は、ノーベル賞が決めてきた。

yahooのノーベル関連項目のページには、数多くの今年のトピックが並ぶが、
今年の平和賞を受賞するグラミン銀行の動向が、話題を呼んでいる。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/awards/?1160731568

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ノルウェーのノーベル賞委員会は13日、2006年のノーベル平和賞を、
貧困撲滅に尽くしたバングラデシュのムハマド・ユヌス氏(66)と、
同氏が総裁を務めるグラミン銀行に授与すると発表した。
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この記事を見た時、平和賞を銀行が、と興味をひかれた。

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同委員会は授賞理由について
「貧困からの脱却なくして恒久的な平和は実現しない」と述べ、貧困撲滅に務めた功績を評価した。
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今までも、貧困層を救うための経済協力や物資の応援を、国がらみで、或いは民間団体も行ってきている。
何が、違うというのか。何が、功を奏するというのか。

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ユヌス氏は1983年、バングラデシュで貧困に苦しむ農村の女性らを対象に、
無担保で少額の信用貸し付けを行う「マイクロ・クレジット(小口融資)」を行うグラミン銀行を創設、
貧困層の経済的自立を促してきた。
「無担保はリスクが大き過ぎる」との指摘もあったが、
資金はほぼ完全に回収され、貧困層の生活改善に力を発揮、同銀行の手法は世界に広がった。
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ぽかん、とした。というのが正直な印象だった。
銀行では、なかなかその手の貸付ができない実情から、
国単位や民間単位で慈善行為がすすめられたのではなかったのか。

経済の複雑さも、社会構成や政治がらみの難題も、ただの言い訳に過ぎなかったのか。

行動する者が、結果を生み、行動が、広がる。

これを評価したノーベル財団からは、
ノーベル賞の賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億6600万円)が贈られる。

これを、何に使うのか、間髪をいれずに発表がある。


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2006年度ノーベル平和賞受賞が決まった
バングラデシュの貧困層向け無担保融資機関「グラミン銀行」総裁のムハマド・ユヌス氏は
13日、賞金の1000万スウェーデン・クローナ(約1億6200万円)の使用方法について、
仏食品大手ダノン社とグラミン銀行の合弁で、
貧困層向けの低価格栄養補助食品を開発する事業に出資する考えを明らかにした。

ユヌス氏は、
「貧しい人々が支払える金額で栄養価の高いものを食べられるよう、
ダノン社との合弁会社に(自分の賞金を)用いる。
合弁会社はもうすぐ設立される」と語った。

ユヌス氏はこのほか、賞金からは眼科病院や飲料水改善事業への寄付も行うと述べた。
(読売新聞) - 10月14日16時8分更新
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その土地に住み、その土地で事業を展開し、その土地の人々とともに暮らすということ。
そこに立脚した生き方なのだろう。

自分の幸せがどこにあるのか。
自分の幸せは、どうやって築かれるか。

個人の照準ではなく、全体性への照準が、回りまわって、個人の幸せをもたらす。

日本人も、知っているはずだ。

「お茶の間から世界を変える」の「貧民銀行」の項に、関連サイトも掲載されている。
http://www.ochanoma.info/sc_bank.html



しかし、1900年に設立されたノーベル財団の運営方針の遵守と、
その思想、手法の変わらぬ美しさは、驚嘆に値する。
ノーベル財団自体の存在が、ノーベル平和賞なのかもしれない。
http://contest2002.thinkquest.jp/tqj2002/50218/nzai.htm

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