山 名 鍋倉山(448m)
所 在 新潟県村上市大字吉浦
日 時 平成20年3月16日(日) 晴
人 員 K・M氏、T・Mさん、私(3名)
コースタイム
登山口発8:38~尾根に出る8:54~休憩9:30(10分)~休憩10:42(12分)~鍋倉山頂着11:58
山頂発13:07~休憩14:08(9分)~登山口15:44
【注】 山の所在は入山口の集落の字名をとった。
登山道概念図
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スキー教室仲間のT・Mさんから、早川の鍋倉山へ行かないかという話しがあった。私は初めて聞く山名だったので、山岳図書を紐解いてみると何件か紀行文があった。一つは大日川沿いの林道を詰めて尾根に上がるコース(羽田寿志著「新潟の低山藪山」)。もう一つは旧塩の道を辿る尾根コース(山遊亀著「山の遊学道」)。鉱山跡で山頂に大きな石積みがあるらしい。面白そうなので行ってみることにした。
コースは塩の道を辿るコースがわかりやすそうだったので、このコースを登ることにした。吉浦集落の雷神社脇の道路を100m位登ると右手に杉林を登る道がある。ここを登って右に回りこむと高台の畑地に出る。畑地に入らず左手の草斜面を進む。すぐに藪になるがくぼんだ幅広い道が続いているのがわかる。
約15分で100m高くらいの尾根に出る。多少、倒木や枯れ木藪はあるものの道ははっきりしており、今日は楽勝で2時間くらいで頂上までいけるだろうと思った。(結果は結構時間がかかった。)
前述の図書紀行文のとおり三角点やピークは巻き道となっており、登山というより峠越えハイキングという感じだった。330.4m峰の南を巻くあたりから藪が濃くなり、ところどころトレースがわかりずらくなる。2箇所くらい崖崩れで道が途切れているところもあった。
鍋倉山手前のピークの440m峰(標高地図表示はなし)の下までたどり着いたが、道がはっきりしない。どうも塩の道はこのピークの北側を巻いているらしく、残雪の帯がこのピークと鍋倉山の鞍部まで続いているように見えた。
このピーク越えの道はなかったので、残雪の帯をヘツって行くことにしたが、雪はまだしまっておらず、ともすると大腿まで抜け落ち、ここを抜けるのにだいぶ時間を取ってしまった。紀行文にある「水の取れる小沢」は、この峰から派生する沢のようだが残雪の下だ。ようやく残雪のトラバースを終わり440m峰の北側の下に到着。
ここに青い荷造りテープの目印が雑木に巻いてあったが、塩の道がここから先どこへ続いているのかは、わからなくなってしまった。
ここから鍋倉山の鞍部まで緩い下りの痩せ尾根が続いている。残雪にカモシカの足跡のあるこの尾根を鍋倉山の鞍部まで下りる。鍋倉山頂上への登りの踏み跡はわからなかったので直登することにした。
木の枝にすがりながらの今日一番の登山らしき登りをすること10数分、鉱山の廃石らしきものがゴロゴロしているところを登り切ると、鍋倉山の象徴?の石積みのある山頂へ出た。ちょうどお昼の11時58分。楽勝どころか3時間20分もかかってしまった。
頂上は南北に長く中央がくぼんでおり、石積みは南端にあった。西は日本海、東は虚空蔵山から三額山、新保岳への尾根が、南には鷲ガ巣山、光兎山、飯豊連峰も望むことができた。
吉浦集落の雷神社から100m位上がったところの右側の杉林の道が登山口。杉林を右に回りこむと高台の畑地に出る。
杉林を抜け海側(写真の右側)へいくと畑となるが、畑へ行かず緩い登りの草地を直進する。50m位行くと藪になるが、しっかりとした道があるのがわかる。
172.7m峰の北側の巻き道から鍋倉山(中央のピーク)
330.4m峰を過ぎた尾根から鍋倉山。だいぶ近くなった。右側のピークが440m峰(標高の地図表示はなし)
330.4m峰の南側を巻く。だんだんトレースが薄くなる。
440m峰(標高地図表示はなし)北側の残雪をヘツる。この残雪の下が塩の道と思われる。鍋倉山はもう少しだ。
鍋倉山頂上目指して直登するMさん。薄緑色した鉱山の廃石らしきものがゴロゴロしている。
鍋倉山頂上の石積み前の両Mさん。後方は虚空蔵山方面
中央がくぼんだ広い頂上と石積み
新保岳方面
コースの半分から先はトレースが薄く藪だらけ。2箇所ほど崖崩れで道が途切れているところがあった。下りの方がトレースを拾いにくかった。
早川集落の早川橋から見た鍋倉山は圧巻だ。
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