戻りたい、とは正直に想わなくなってた。
戻ってうまくいく自信なんかなかった。
でもだからってすぱって切ってしまうこともできなかった。
ただ、離れることができないだけだった。
静岡に来ればいいじゃんって、言われたのは
確かにだいぶ前の話で、うちはそれをどうしたらいいのかわからずに
迷って考えて想っている間に、むこうはどうでもよくなってた。
もう戻れないことを突きつけられた。そんなことはわかってたのに、
何も言えなくなった。
会いに行くのをためらっていたのは、拒める自信がなかったから。
自分の気持ちなんか全然わからなくて、ただぼーっとするだけで。
ふっきれてないなら、連絡取らない方がいい。
それはうちのためにいいってことで、うちが前に進むためにはいいってことで、
そんなこともわかってるはずなのに、どうしてもいやで、
受け入れられなくて、いやだってわがまま言った。
まだ少し一緒にいたかった。
ひきずってるのだろうけど、もう1度会って、少し話して、落ち着いて、
自分の気持ちを確かめて、それを自分のペースで
受け入れていこうと思ってた。
それしかできないから。
もう1度会ったら、もう大丈夫って言えるんじゃないかと思った。
ちゃんとさよならを言えるんじゃないかと思った。
でもきっとうちはあの人の前では泣き虫だから。
どうでもいいことでも涙が出てしまうから。
さよならなんて、言えないのだろう。
次の人とうまくいったら、うちのことは何て話すのだろう。
うまくいった途端に、うちのことは全部消されてしまうのだろう。
全部なかったことになってしまうのかな。
それはすごく哀しいね。
でもいつかうちもそういう日が来るのだろう。
早くそういう日が来るといい。
もうなんとも思わなくなる日が早く来るといいな。
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