名前はスクナビコ🙂



医薬や疫病退散を司るちっちゃな神様スクナビコナノミコトが蘇ったんだけど、まだ一週間、ようやく修行が始まったばかりの新米なんだ😦
ボクは海の向こうからガガイモの舟に乗ってやって来たんだよ。

海からやって来たと言えば、アマビエが有名だね。
アマビエというのはアマビコを書き間違えたものらしい。アマビコを漢字で書くと尼彦。
天つ神に仕えてたんだ😶

尼彦にはウロコがあるけど、ボクは人と同じ形だよ😮
でも共通点があるんだ。
尼彦は天つ神に仕えてた。
ボクの父は天つ神のタカミムスビノミコト。
だから同じ世界にいたんだけど・・・
会ったことはないんだな😶

さて、玄白のお爺さんの話をみんなに伝えなくちゃ🙂
挨拶は抜きじゃ。





スクナビコよ、疫病退散の神ならば皆に伝えてほしい。

古来より疫病は多し。
治療法が分からぬ故に悲しみと恐れが民を覆うてきた。
近親者が唐突に居なくなるは誰しも耐え難い。
流行り病なれば見舞いどころか最期の別れすら出来ぬ。
斯様な事態を繰り返してはならぬ。

蘭語など皆目分からぬワシが、蘭医学書の翻訳を急いだのは其れ故じゃ。
良沢は、世に出す以上は完璧でなくてはならぬと申した。
ワシは、完璧でなくとも早く世に出す事に意義ありと説いた。
皆に早く知らせれば、それだけ救える命が増えると思うたからじゃ。時をかけては為らぬ。
良沢を悪く言うつもりはない。
信念が違うて居っただけじゃ。

故にいま完璧を求むべきか、完璧に非ずとも新しき試みを採るべきか。
此の国の有様を見れば自ずと明らかであろう。
医療に携わる者を知恵を以て助けるのじゃ。
使命感から身の危険を顧みず治療に当たる者に合力するのじゃ。
其れが民を救う道なり。

何事も心を一つにし早く行う事じゃ。
大同の前に小異を捨つ。
肝に銘じよ。
我が名を申す。
杉田玄白
