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┃小沢昭一&黒柳徹子 爆笑扮装シリーズだヨ(=^◇^=)┃
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┌─――――――――――――┐
|1987(昭和62)年 6月?日(?)|第05回「医者と看護婦(現:看護師)」
└─――――――――――――┘備考・・・トークは基本的にゲストの活躍している内容について行われるが、常連のゲストのさらに一部の相手とは、"お約束"と言えるような展開で行われる。例えば、小沢昭一が単独ゲストの場合、黒柳と小沢が何らかのテーマに沿った扮装をしてトークを行う「扮装シリーズ」が定番となり、2010年の小沢の最後の出演までに15回行われた[10][11]。小沢は2012年12月10日に死去し、同年12月17日の放送回ではこれらの出演回をふりかえった[12]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B9%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B#cite_note-11
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B9%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B#.E7.AC.AC.E4.B8.80.E5.9B.9E.E3.81.A8.E6.81.92.E4.BE.8B.E3.82.B2.E3.82.B9.E3.83.88
†http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E6%98%AD%E4%B8%80
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┃『トットチャンネル~徹子の小さな放送局~』あいさつチャンネル┃
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‡2002(平成14)年06月10日(月) 今年のユニセフミッション
2002(平成14)年07月24日(水)から1週間の予定で、東アフリカのソマリアへ行きます。今回が20回目の途上国訪問になります。ソマリアには、国を実効支配し国際的に承認された政府がありません。パスポートもビザも無しで入国します。政府のない国へ行くのは初めてです。2月に行ったアフガニスタンには、すでに、カルザイさんの暫定行政機構が出来ていましたから、ビザは空港で発給されました。1991年にバレ大統領が追放されてから混乱が始まります。“氏族”といわれる部族の抗争が激しさを増し、インフラは破壊され、経済基盤は壊滅的打撃を受けています。干ばつの影響もあって人口の三分の一が飢餓に直面しているそうです。マラリアやコレラの流行も報告されています。
放送日が決まりました。(いずれもテレビ朝日系)
2002(平成14)年08月16日(金) ニュースステーションで報告します。
2002(平成14)年09月22日(日) ごご2時から90分のドキュメンタリーとして放送します。
http://www.inv.co.jp/~tagawa/totto/message.html
┏━━━━━━━━━┓
┃ 『徹子の部屋』 ┃ テレビ朝日
┗━━━━━━━━━┛13:15~13:55
①1976(昭和51)年06月10日(木)淀川長治?
②1977(昭和52)年06月10日(金)松本幸四郎
③1980(昭和55)年06月10日(火)上口等?
④1981(昭和56)年06月10日(水)中北千枝子
⑤1982(昭和57)年06月10日(木)アンドレ・ワッツ?
⑥1983(昭和58)年06月10日(金)海老名香葉子
⑦1985(昭和60)年06月10日(月)夏木陽介
⑧1986(昭和61)年06月10日(火)小鳩くるみ?
⑨1987(昭和62)年06月10日(水)江波杏子
⑩1988(昭和63)年06月10日(金)北方謙三?
⑪1991(平成三)年06月10日(月)池部良
⑫1992(平成四)年06月10日(水)永六輔
⑬1993(平成五)年06月10日(木)今日規汰代?
⑭1994(平成六)年06月10日(金)片桐はいり
┏━━━━━━━━━┓
┃ 『徹子の部屋』 ┃ テレビ朝日
┗━━━━━━━━━┛13:55~14:50
⑮1996(平成八)年06月10日(月)樹木希林
⑯1997(平成九)年06月10日(火)朝加真由美
1997(平成九)年06月XX日(X) 第23回放送文化基金賞を受賞
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┃ 『徹子の部屋』 ┃ テレビ朝日
┗━━━━━━━━━┛13:20~13:55
⑰1998(平成十)年06月10日(水)森川正太
http://www.tisen.jp/pukiwiki/?%C5%B0%BB%D2%A4%CE%C9%F4%B2%B0%A1%CA1976%A1%CB
┏━━━━━━━━━┓ tv asahi
┃ 『徹子の部屋』 ┃(月)曜日~(金)曜日
┗━━━━━━━━━┛午後1:20~1:55放送
┌─―――――――――――――――――┐
|2002(平成14)年 6月10日(月) 柳 美里 |第回
└─―――――――――――――――――┘
http://www.h4.dion.ne.jp/~giten/cont/guest2002/h14-6-10.html
┌─――――――――――――――――――┐
|2008(平成20)年 6月10日(火) 香川 照之 |第回
└─――――――――――――――――――┘「4歳愛息と離別父への愛」 話題の映画の中でこの人の姿を見ない事は無い!?と言えるほど大活躍の俳優・香川照之さんがスタジオに。今年でカンヌ映画祭への参加は3回目となったが、今回は4歳になる愛息も伴って赤絨毯を踏んだ。香川さんの胸中には、息子を歌舞伎役者に育てること、いつか息子と父(市川猿之助さん)、そして出来れば自分も一緒の舞台に立つ夢があるという。黒柳だから明かした熱い想いとは。
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☆映画「ヤーチャイカ」シネマ・アンジェリカにて上映中 ※順次全国ロードショー
場所:シネマ・アンジェリカ 渋谷区道玄坂1-18-3フジビル37 B1
お問合せ:03-5459-0581
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/back2000/html/080610.html
┌─――――――――――――――――――┐
|2009(平成21)年 6月10日(水) 千野 志麻 |第回
└─――――――――――――――――――┘「1歳双子の子育て奮闘中…」“チノパン”の愛称でお馴染み、元フジテレビアナウンサーの千野志麻さん。昨年6月には二卵性双生児を出産し、現在は子育てに追われる毎日を送っている。先日、1歳の誕生日を迎えた2人の息子たちは、動き回るようになり、目を離した隙に仲良く観葉植物の土を食べていたり、飼っている犬のフンを口にしたり…。双子の母親ならではの悩みも語る。
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/back2000/html/090610.html
┌─――――――――――――――――――┐
|2010(平成22)年 6月10日(木) 篠井 英介 |第回
└─――――――――――――――――――┘「女形を演じる個性派俳優」 テレビドラマの中で独特の存在感を発揮する名バイプレイヤー・篠井英介さんを迎える。舞台では、男優でありながら“女”を演じることにこだわり続ける篠井さん。同年代の俳優たちと演劇ユニットを結成し、50歳前後の男性だけで女性の役柄を演じる芝居を続けている。女形の写真を紹介し、篠井さんが演じる美の秘密に迫る。
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☆ 番組でご紹介したバレエ作品「マシュー・ボーンの『白鳥の湖』」
日 程:2010年6月9日(水)~27日(日)
会場:青山劇場
お問い合わせ:ローソンチケット TEL:0570-000-407
キョードー東京 TEL:03-3498-6666
チケット価格:S席\12,600
A席\10,500(税込)
主催:朝日新聞社、ローソンエンターメディア、キョードー東京、テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/back2000/html/100610.html
┌─―――――――――――――――――┐
|2011(平成23)年 6月10日(金) 平井 堅 |第8992回
└─―――――――――――――――――┘「母がパン教室を・・・ 平井堅の爆笑交遊」 人気のシンガーソングライター平井堅さんが9年ぶりに登場。平井さんはその美声と関西人気質のMCのギャップが人気だが、今日は黒柳がさらに深く人気の秘密を徹底解剖する。方言・顔の造り・髪型にまで質問攻めする黒柳に平井さんの反応は? 今日は、海外旅行にも同行した意外な人物から、サプライズのメッセージが届き・・・。
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☆新作CD「JAPANESE SINGER」 発売:デフスターレコーズ
【初回盤A(フルライヴ映像18曲収録)】CD+DVD 価格:¥4,800(税込み)
【初回盤B(ミュージック・ビデオ6曲収録)】CD+DVD 価格:¥3,750(税込み)
【通常盤】CD 価格:¥3,059(税込み)
☆映画「星守る犬」 2011年6月11日(土)より、全国東宝系公開 ※平井さんは主題歌「夢のむこうで」を歌っています
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/back2000/html/110610.html
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|2013(平成25)年 6月10日(月) 酒井和歌子 |第9501回
└─――――――――――――――――――┘
「60代の今も母と一緒に世界旅行へ」還暦を過ぎた今も、溌剌とした若さをたたえる酒井和歌子さんを迎える。2人で暮らす87歳になる母と、国内外の旅を満喫しているという。酒井さんは外見とは裏腹に意外な素顔を持つ。整理整頓は大の苦手で、撮影前でも化粧直しどころか鏡も見ないとか。行動派の酒井さんは、自分で年賀状を作りたいと「パソコン教室」に通い始めたと明かす。
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/html/130610.html
┏━━━━━━━━━┓ tv asahi
┃ 『徹子の部屋』 ┃(月)曜日~(金)曜日
┗━━━━━━━━━┛午後12:00~12:30放送
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|2014(平成26)年 6月10日(火) 松居直美 |第9730回 ※解説放送
└─―――――――――――――――――┘「不登校の悩みに向き合った日々は」その歌唱力を生かしたモノマネで一世を風靡した松居直美さん。息子は高校生に成長し親離れを始めているが、子離れ出来ない松居さんは切ない親心を抱えているのだとか。実は息子は小学校4年生から不登校に。一時期は八方ふさがりになり苦しかった事もあったが、同じ体験をもつ親の会や行政の窓口など相談できたことが現在の助けになったと語る。
☆紹介した本『可愛い料理』朝日出版社 発売中 1,200円+税
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20140610.html
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|2015(平成27)年 6月10日(水) 夏木陽介 |第10010回 ※解説放送
└─―――――――――――――――――┘「車で北京からパリまで!79歳のデッカイ夢」79歳の現在も“永遠の若さ”を保つ俳優の夏木陽介さん。「北京からパリまで走行するカ―レースに参加することが夢」と明かして黒柳を驚かせる。さらに、夏木さんが語る「世界のミフネ」秘話にも黒柳は興味津々。黒澤映画などで共演した時に、三船敏郎さんがみせた素顔はあまりにも豪快で優しい。愉快なお喋りにのせて公開する秘蔵写真の数々もお楽しみに!
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20150610.html
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|2016(平成28)年 6月10日(金) 冠二郎 |第10268回
└─――――――――――――――――┘「72歳初婚! 妻は31歳年下で・・・」話題の演歌歌手・冠二郎さんが「徹子の部屋」に初登場! 現在72歳の冠さんだが、今年3月、31歳年下の一般女性と電撃結婚を果たした。そんな冠さんを迎えるにあたって、黒柳も○○でお祝いを! 実は初婚の冠さんが、これまで結婚しなかったのにはある理由が…。それは昨年発覚した年齢詐称問題。デビュー以来5歳サバを読んでいたのだ! 正直な自分をさらけ出す事で、良き伴侶に出会えたという冠二郎さん。31歳年の差婚、新婚生活秘話を語る!
☆CD 歌手生活50周年記念曲「友情の海」¥1,204+税 日本コロムビアより発売中
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20160610.html
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|2019(令和元)年06月10日(月) 藤井フミヤ |
└─――――――――――――――――――┘「手料理、愛妻…56歳の気になる私生活は?」
☆35周年記念公演“十音楽団”(とおんがくだん)7月6日(土) 大宮ソニックシティほか
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20190610.html
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┃『徹子の部屋』┃(月)曜日~(金)曜日
┗━━━━━━━┛午後13:00~13:30放送
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|2020(令和二)年06月10日(水) 草刈正雄&草刈麻有 |
| 大鶴義丹&弥安 吉幾三&寿三美 |
└─――――――――――――――――――――――┘「傑作選!31 幸せ一杯!「パパと愛娘」編」
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20200610.html
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|2021(令和二)年06月10日(木) 辺見マリ |
└─―――――――――――――――――┘「初告白・・・70歳「心不全」で緊急入院し」※解説放送
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20210610.html
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|2022(令和四)年06月10日(金) |
|作曲家:服部隆之 ヴァイオリニスト:服部百音 |
└─―――――――――――――――――┘「4代に!華麗なる音楽一家の父娘が」※解説放送
☆服部百音コンサート“Storia”12月23日(金)東京オペラシティ
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20220610.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/徹子の部屋
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┃ 『徹子の部屋』 ┃(月)曜日~(金)曜日
┗━━━━━━━━━┛午後1:20~1:55放送
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|2002(平成14)年 6月10日(月) 柳 美里 |第回
└─―――――――――――――――――┘
黒柳「作家の柳美里さんがゲストです。どうもお久しぶりです。5年前にお出でいただいたんですけどもそれからずいぶんいろんなことがあっと言う間に起こって。赤ちゃんはどのくらいになりました?」
※柳さんは1児の母
柳≪2歳半です≫
「”命”という本から始めていろんなことが起こったのはその”命”という本・・・」
≪そうですね。ちょうど妊娠がわかったときに、私の師匠でもあり恋人でもあり友人でもあった東由多加(ひがし・ゆたか)という人のガンがさらに末期がんということが同時にわかったのでそのことを書いたのが”命”です≫
「表紙(を撮影したの)が篠山キシンさんなんですよね。だから送っていただいた時に最初油絵かなってちょっと思ったんですね。お子さんの事も詳しく書いてあるのでなぜ書いたのかということを聞こうと思いますが、可愛いお子さんなの段々成長していく過程があって4冊目はずいぶん大きくなって立って並んでいるところもあるんですが。こんな可愛くなったのね」
※”命”の表紙は柳さんが生まれた赤ちゃんを抱いている写真
※「命」「魂」「生」「声」の4冊。表紙はすべて柳さんとお子さんの写真
≪もうねえ「ママあっち行け」とか言いますよ(笑)≫
「そんなこと言うの。5年前にいらしたときはお父様の事とか在日韓国人ということでいじめがあったりとか家族の崩壊をずっと書いてらっしゃる事があったんですけども東由多加さんという東京キッドブラザーズを主催してらした。」
≪はい≫
「東京キッドブラザーズはニューヨークとかロンドンで」
≪ロングランした≫
「ロングランしたものをやってらした劇団なんですけども。その劇団の創設家でもあり劇作家でもあり演出家でもあるんですけども私たまたま(東さんの)ドキュメンタリーを拝見したんですよね。末期のガンにお成りになってたのにそこも全部写ってたのでどうしてだろうと思ったんですけどもそれは彼はかまわないということだったんですか?」
≪ええっとですね。(東さんは)死ぬ事が分かってたので生まれてくる子供の記憶に残らない事が一番辛いと。テレビでドキュメンタリーということで残れば後で(子供が)見るだろうと撮影を(しました)。≫
「この男(東さん)の方の子供じゃないんですよね。」
≪はい≫
「それでドキュメンタリーを拝見していても胸を打たれたんですけどもあなたは16歳の時に女優さんをやってらしてその時にこの方と知り合って、あなたはその時に東京キッドブラザーズの女優さんになってらしたのね」
≪はいそうです≫
「あなたは16歳で東さんは」
≪39歳でした≫
「それが10年間一緒に住む事になってね。結婚という形ではなくて」
≪無かったですね≫
「同棲という形で。10年間ですよ。でもそのかたがあなたに(文を)書く様にとおっしゃったということはあります?」
≪あなたの人生で振り返ると家族が崩壊したとか高校を退学したとか全部マイナスだと思ってるけども表現する事を選べばそれがプラスになるんだと。あなたは引き出しを一杯持ってるんだから書きなさいといってくれたのが東由多加だったんです。≫
「東さんがいなかったら作家にはなってなかったかもしれない?」
≪かもしれないです≫
「東さんという方も生い立ちが複雑な方だったんですね」
≪そうですね。お母さんを早くに亡くしてお父さんが何回も再婚されたという≫
「あなたの辛さを分かってくださる方だったんですね」
≪そうですね。最初に会ったときにとても親しい感じがするといわれましたね。私も歳はすごい離れているん出すけどもとても懐かしい感じがしましたね≫
「育ててくださった方と言ってもいいんですけども大人になっちゃうと同じぐらいになっちゃうじゃないですか。17歳から一緒に住み始めた10年間。相手が40歳ですから大人ではあったと思うしあちらも物を書いてらしたから影響しあったことがあったと思うんですけども」
≪影響しあったというか食べ物の好みからしゃべり方まで似てしまって、ですから亡くなった時に他人が死んだ気がしなくて自分が死んだというか≫
「そういう感じですか。とにかく10年間暮らして食べ物も似る感性も似るそういうことがあってでもお別れになるのね?」
≪はい≫
「あなたはそれから芥川賞作家にお成りになってここにも来てくださったんですけどもその直後ぐらいですかねまた一緒に暮らそういうことになって?」
≪彼がガンだということが分かって彼の彼の子供ではない子が妊娠したということがわかって≫
「彼と別れて5年後ぐらいに妊娠してそのことを東さんに報告した?」
≪分かれても相談相手というか、私が書いたものの常に第一読者だったんです。≫
「嫌いとかで別かれたんじゃないんですか?」
≪はい。どうしようかと相談した時に(東さんが)とても具合が悪そうだったんで日赤病院に・・・≫
「(なかなか病院に)行かない方だったんですね」
≪連れていったら影が見えると。とても唐突で。≫
※レントゲンを撮ると影が見えた
「食道・・・」
≪食道がんだったんです。≫
「あなたはお腹が大きくなっていて」
≪妊娠したということがわかってたんですね。お互い厳しい状況だったんだけどもお互い生きるというほうに向かって顔を上げようというかそういうことで一緒に暮らし始めたんです≫
「そのお腹のお父さんとは暮らすということはしない」
※東さんではなく柳さんの子供の実の父親とは暮らそうと思わなかった?
≪いろいろ葛藤があったんだけども妊娠六ヶ月の時に・・・・≫
「そういうこともご本の中に書いてらっしゃるんですね。」
≪(※子供の実の父親とは)妊娠六ヶ月の時に分かれました≫
「東さんが末期のガンだということが分かって彼は何とかして生きようとアメリカまで」
≪日本では認可されてない抗がん剤を使いたいということで一か八かアメリカまで行ったんです≫
「赤ちゃんが生まれるときは彼も帰ってらして」
≪帰ってきてくれたんです。出産に立ち会わないと大変だということで≫
「少しは良くなって?」
≪悪かったんです。髪の毛は抜けて一日中嘔吐する状態で。≫
「あなたが陣痛が始めると(東さんは)タクシーを捜しに雨の中を」
≪1人で行こうと思ってたんですけども明け方4時ぐらいに飛び出して用意していた荷物を持ってタクシーをかなり駆け回ってタクシーを見つけてくれましたね≫
「赤ちゃんは早くに生まれて」
≪分娩室に入る前まではずっと付き添ってくれてました。本人もすごく痛かったんだけども≫
「その時ももうちょっとのところだったんですね」
≪そうですね私がよく泣いたんですね。1人でどうやって育てていいかわからないし「死なないでよ」って泣いたんですけども「いやあなたと子供を残して俺が死ぬはずはない」と、2年間は子供がしゃべれるようになるまでは約束すると≫
※生まれた赤ちゃんを抱いた東さんの写真が登場
「こんなに大きくなるまで」
≪でも3ヶ月の時に亡くなってしまいました。≫
「赤ちゃんが生まれて最初に抱いたのが?」
≪東さんなんですよ≫
「母でもない東さんが抱いてくれたそうなんですけども、その時雪が降ってたんですって?」
≪生まれたあたりで雨が雪に変わって東さんがちょうど自分を迎えにきたような気がすると言ってましたね≫
「でも雪が降って赤ちゃんが天使みたいに思うとも言ってくださったんですって。さっきお宮参りも一緒に(※柳さんと赤ちゃんと東さんとお宮参りに行く写真が登場)」
≪あの時はひどかったです。本人は七五三とかには行けないと分かっていてこの子の最後の儀式と言うか。楽しみにしていてモルヒネを大量に打って出てきたんですね≫
※モルヒネ=鎮痛剤
黒柳「可愛いから女の子かと思ったら男の子なのね」
柳≪はい男の子です≫
「丈陽(たけはる)君というお名前だったんですって。東さんはお風呂にも入れてくれて」
≪腕にガンが転移してあげるのもきつかったんですけどもそれは絶対に譲らなかったですね自分が(お風呂に)入れると。自分の分身だと言っていました。私は血のつながりの無い子にここまで尽くせるのかと言うぐらい尽くしてくれましたね≫
「自分の子供じゃないのにここまで可愛がってくれる。なのにこの人は死のうとしている。赤ちゃんが生まれて幸せだとかいろいろ複雑だとは思うけども書きなさいと言ってくれたのも彼だったし18歳の時に」
≪18歳の時も学校を退学処分になったり何度も自殺未遂をした時にあなたは不幸から逃げるなと、逃げないで不幸を直視して書きなさいと言ってくれた師匠でもあったので今回も書かなければいけないなと思いましたね≫
「あなたが作家としてどんな風に感じたのか楽しみにしてたのかもしれないんですけどね。残念ですけども54歳でお亡くなりになってしまいになったんですけどもね。どうしてこんなに詳しく書くのって。丈陽君が大きくなった時に本当のお父さんでもない人にこんなに可愛がってもらったとかね。絶対に書いておきたかった理由って?」
≪丈陽にとってはルーツだと思うんですね。自分がどうして生まれたのかという物語で。人は物語りなくして生きられないので彼(丈陽)に対して書いておきたかった。≫
「ルーツというとあなたの家族が崩壊した事からも書くことになるわけですよね」
≪はい≫
「これは珍しいんですけども同時に・・・」
≪妊娠臨月で産気づいた時もワープロの前に座ってました。同時に書いていました≫
「後で思い出して書いたんじゃなくて同時進行で書いてらした」
≪「命」「魂」「生きる」最新刊が「声」何ですけども「声」はだいぶ経ってから。≫
「繰り返しますが(表紙の写真は)篠山紀信さんなんですが。篠山さんは子供の写真を撮るのが上手いんですってね?」
≪ご自分も(子供が)いらっしゃるんだからだと思うんですけども、普通は(子供が)動いてしまうんですけども注意をひきつけるのが上手いんですね。パッと撮ってしまって。≫
「(東さんが)生きてらしたら読んで欲しかったと思います?」
≪私にいた言葉ではなくて見舞いにきた人にいった言葉なんですけども「柳が俺の死をどう書くかによって作家としての進化が問われる」と亡くなる1週間ぐらい前に言っていたそうです。≫
「それだけあなたの才能を認めて書きなさいといってくれた人がそれだけあなたの才能を信じてくれた事はうれしいですか?」
≪うれしいというか今でも傍らにいて一緒に書いてるという感じですね。とても居なくなったとは思えない≫
「だからあなたともう1回暮らす事になって他所の人の子でも一緒にお風呂に入れて、やはり分身だからあなたの子だから自分たちの子だと言う事で最後までやってくださった事」
≪そうです東も私も同じ認識として思ってた事が家族と言うのは血のつながりや制度によって裏うちされてると言うよりもお互いがお互いをどれだけ必要かということでささえられてるものだと。それぞれが必要だと言う事で家族だったんだと思うんですね≫
黒柳「それともう1つ柳(ゆう)さんが書いておきたいのは韓国人であるおじいさまのこと」
柳≪祖父は韓国が日本の統治下だったときに日の丸をつけて走らさせられたと言うかランナーだったんです。≫
「金メダルをとった・・・」
≪ベルリンオリンピックで金メダルを取ったソン・ギジュンさんというかたとはライバルだったんです。≫
「それであなたはソンさんにおじいさまのことをお聞きになった事が?」
≪聞きました。そしたらケイショウ南道の5000、1万メートルのNO.1だったんだよと。朝鮮で1番速かったんだよって≫
「おじいさまのことをどうしても書いときたいということで日本人として出さされたソンさんのことはもうご存知だと思いますけども本当は朝鮮半島の人なのにあとで段々明らかになりましたけども。それと同時にマラソンとはどういうものかと座業(ざぎょう/文筆業)の人ってあまり足がしっかりしてないじゃないですか」
≪そうですね。祖父の内面に踏み込んで書くためにはフルマラソンの42.195キロを走って見ないと分からないと思いまして。≫
「本当にフルマラソンを走りになられたんですってね」
≪走ったんです≫
「才能が受け継がれてるんだと思うんですけどもいやじゃなくてどんどん走りになれたんですってね」
≪膝が痛かったですけどね≫
※マラソンゴール時の写真が登場
「写真の裏にタイムがありますね4時間54分20秒。普通初めて走って4時間台で走れる人って少ないんですってね。」
≪はい≫
「5時間台とかもっとかかる方もいらっしゃるんですけども」
≪脚が痛くて限界に達してましたね。30キロからコーチが隣で走ってくれてたんですけどももう止めた方がいいと。これが最後だと思うなら走ってもいいけどもまた走るのなら止めなさいと言われたんですけども、やっぱり東さんのことを思い出しましたね。東さんがすごい痛みと戦っていてそれでも生きたいと言ったことを思い出して痛いから死にたいというわけにはならなかったわけですから痛いから走るのを止めるのはおかしいと思って完走しました≫
「これがちゃんと」
※完走したことを証明する賞状が出てきた
≪初めて見ました。完走証ですね≫
「どこでお走りになったの?」
≪ソウルです。やはり祖父の国と言うか私の国籍のある国で走りたいということで走りました≫
黒柳「でも日本の旗のようなユニフォームを着て走らされたお爺様たちの気持ちのようなものは分かるような気もしました?」
柳≪私も複雑で私は韓国籍で息子は日本籍で≫
「日本籍になさったの」
≪家族の中で国籍が違うので複雑な国というものを考え続けているので書きながら考えてますね≫
「その今書いているおじいさんの事は朝日新聞の夕刊に書いてるんですけども同時に韓国(の新聞)にも」
≪東亜日報の朝刊に同時掲載されています。それは例の無い事で初めてのことです≫
「翻訳しないといけないから早めに渡しとかないといけないですものねえ。じゃあ向うの(韓国の)方も読める」
≪ワールドカップ共催でもあるけれども微力ながら日本と韓国≫
「そういう才能のある人が日本にいるということは韓国の人にとってもうれしいことでしょうけどおこさんは日本の国籍になすったんですか?」
≪はい、そうです。≫
「そうするとこの5年間お目にかからない間は激動でしたね」
≪そうですね≫
「今の心境はどうなの?もう時間は無いけど」
≪前に向かっていくしかないですね≫
http://www.h4.dion.ne.jp/~giten/cont/guest2002/h14-6-10.html
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